7 おかめ仮面、再び
その日の放課後。
ダダダダダッ!
私は校舎の廊下を全速力で走っていた。途中ですれ違う先生に、
「コラ!廊下を走るな!」
と叱られるが、今はそれに従っている暇はない。
一体何が起きているのかというと、この前の運動部の先輩達が、
私をスカウトするために再びやって来たのだ。
運動部に入るつもりが毛頭ない私は当然逃げ出し、この前と同じように逃げ回っているという訳。
「待ちなさい!」
「今日こそうちの部に入ってもらうわよ!」
そう叫びながら追いかけてくる運動部の先輩達。
もういい加減にあきらめてくれないかなぁ。
私は由奈ちゃんと一緒にまた家庭科部に入りたいんだから。
ていうか綾芽はどうしたのよ?
こういう時こそ私を守ってくれなきゃいけないんじゃないの?
そう思いながら走っていると、前方におかめのお面をかぶった女子生徒が立っているのが見えた。
あれは、おかめ仮面!
ていうか綾芽なんだけど、あんな格好してたらまた園真会長に怒られるんじゃないの?
と思いながらも、私はすれ違い様にこう言った。
「あと、お願いね!」
すると綾芽は
「お任せください!」
と叫び、それから数秒後、
「キャアアアッ!」
という運動部の人達の悲鳴が聞こえた。
まさか、この前哀原さんにやったような事をしてるんじゃないでしょうね。
しかし私はあえて振り向かずに、そのまま一目散に逃げ去ったのだった。




