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シティーガールハンター  作者: 椎家 友妻
第四話 友の絆
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3 心のオアシス

 「しぃちゃん、おはよっ♪」

 学校の近くまで来た頃、背後から由奈ちゃんが声をかけて来た。

その由奈ちゃんに私は満面の笑みで答える。

 「おはよう由奈ちゃん」

 今や私が心の底から笑顔を見せられるのは由奈ちゃんだけだ。

由奈ちゃんだけが私の心のオアシスなんだ。

 とシミジミ思っていると、由奈ちゃんは私と綾芽を交互に見て言った。

 「あ、二人とも仲直りできたんだ。良かったね綾芽ちゃん」

 そう言って由奈ちゃんが微笑むと、綾芽は誇らしげに胸を張って言った。

 「ありがとうございます!おかげで私と詩琴さんの中は前よりも親密になり、

今ではベッドも共にする間柄に、モガガッ」

 何やら余計な事まで言いだしたので、私は慌てて綾芽の口をふさぐ。

しかしベッドのくだりを聞かれてしまったようで、由奈ちゃんは首をかしげて言った。

 「え?ベッドって、しぃちゃんは今、綾芽ちゃんの家にお泊まりしてるの?」

 「いやいや!これはこの子が勝手な妄想をしてるだけで、

私は今、例の探偵事務所に泊らせてもらってるの!あ、あははー!」

 そう言って笑ってごまかす私。私と綾芽の仲を、変に由奈ちゃんに誤解されたくない。

すると由奈ちゃんはそれを疑う様子もなく、

 「そうなんだ、それなら安心だね」

 と言ってニッコリ笑った。

よかった、どうやらうまくごまかせたみたいだ。

これで由奈ちゃんに変な誤解をされないで済む。

 と、思いたかったが、そんな私の右腕に、綾芽はヒシッと抱きついていた。

 「あんた、何をやってるのよ?」

 私が眉をひくつかせながら尋ねると、綾芽はいつものビン底眼鏡をキランと光らせて言った。

 「ついさっき誓い合ったじゃないですか。私と詩琴さんは、これからずぅっと一緒だって♪」

 「なぁっ⁉」

 何を言っとんじゃこいつはぁっ!

そんな事言ったら由奈ちゃんが誤解しちゃうだろぉっ!

 すると私のその予感は的中し、由奈ちゃんはニパッと笑ってこう言った。

 「ホントに仲良しになったんだね。もう親友同士って感じじゃない?」

 ガーン⁉

 とんでもない誤解をされてしまった。

私と綾芽が親友だなんて。

私は由奈ちゃんと親友で居れればそれでいいのに・・・・・・。

 そう思いながら呆然としていると、由奈ちゃんは、

 「じゃあ二人の仲を邪魔しちゃ悪いし、私は先に行くね」

 と言って、さっさと校舎の方へ駆けて行ってしまった。

 一方誤解されたショックがあまりに大きかった私は、

その後を追う気にもなれず、ただただその場で呆然(ぼうぜん)と立ち尽くすのが精一杯だった。

そしてそんな私の右腕には、ビン底眼鏡をかけたボディーガードがうっとりしながらしがみついていた。

 「詩琴さ~ん♡私がずぅ~っと守ってあげますからね~♡」

 この子、ボディーガードというより、ただのストーカーなんじゃないの?



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