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4 詩琴の心配
「しぃちゃん!」
翌日の朝、私が自分のクラスである一年C組の教室に入ると、由奈ちゃんが心配そうな顔で駆け寄って来た。
「昨日は何処に行ってたの?もう借金取りの人にさらわれたのかと思って心配したんだよ?」
それに対して私は、苦笑しながらこう返す。
「あはは、心配かけてゴメンね?昨日は、私のボディーガードをしてくれる人の所に泊まってたんだよ」
「あ、じゃあやっぱりあの会長さんが、シティーガールハンターだったの?」
「ううん、シティーガールハンターはまた別の人」
「そうなんだ。でもきっと、会長さんみたいに美人で強くてカッコイイ人なんでしょ?」
そう言って目を輝かせる由奈ちゃん。それに対して私は
「アハハ・・・・・・」
とひきつった笑みを浮かべるのが精一杯だった。
シティーガールハンターの正体は由奈ちゃんが想像するようなカッコイイ人物じゃないし、
園真会長だって内面には物凄くブラックな一面を秘めている。
私、そんな人達にボディーガードを頼んでいいんだろうか?
自分がさらわれる云々(うんぬん)よりも、そっちの方が心配な私だった。




