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輪廻の扉  作者: ゑ兎
第3章
43/66

第40話 輪廻




「ソラ!」


遠くで声が聞こえる。

私は何となくそちらを向いてみた。


懐かしい顔がそこにあった。

そして、悲しい気持ちが込み上げてきた。

でも私にはそれが何故なのか分からなかった。


気が付くと私は声に出していた。



「あぁ、、、、ハルキ、、君、、、、」



「ゴメンね、、、、」





********





暗い


黒い


そんな感想が思い浮かんだ。

何でこんなところにいるんだろう。

私は何をしていたんだっけ?


あぁ、そうだ。思い出した。


私は人を殺したんだ。


あれ、何でそんなことをしたんだっけ。


私は誰だっけ?


「って、うわぁ!びっくりした!」


私の周りにいくつも映像が浮かんだ。


「これは、私の記憶、、、、?」


1つ手に取ってみる。


「私はソラ!君の名前は?」


「、、、、俺はミナト」


「そう、ミナト。よろしくね!」


ミナト

懐かしい響きだった。


私はソラって名前だったんだ。


「蹴って!地面を蹴って!」


「ほわあぁぁ?!」


「ごめんね、勝てなかった」


「******」


「、、そうね。私はまだ生きている。それで十分ね」


胸が、痛い。

何でだろう。

何も覚えていないのに、すごく胸が苦しい。



白い映像の中にいくつか黒いものも混ざっていた。

それを手に取ってみる。


「わたしは、、、、私はどうすればいいの、、、、?」


「大丈夫だ。きっと大丈夫だから」

「諦めなければいつか取り戻せる。それまで一緒にいてやる。だから、今はおやすみ、天照。いや、、ソラ」



私の中で何かが壊れた。


「あ、、ああ、、、、あ、、、、!」

「お姉ちゃん、、、、!お姉ちゃん!!」


私は!

私は、、、、!


私はたがが外れたようにただただ叫んだ。


私はソラだ!


ミナトと出会ってスミハ達と出会ってアマセから建物を貰ってアストレアを創った!

ハルキ君とコウスケを助けて仲間になった!


いつも無茶をしてその度にミナトと一緒にスミハに怒られて

それでも皆で笑ったりして

仲間が増えて

もっと賑やかになって

そんな毎日を過ごすのが楽しかった

その気持ちは何者でもない!


「私はソラだ、、!」


「あなたは、だれ?」


「私は!」


「私の名前などはどうでもよい。どうせすぐに消えて無くなる身だ」


違う!

どうでもよくなんか無い!


「私の役目もここまでだ」


違う!

まだ私は!

私は!



私は



私は




わたしは



『お前はソラじゃない』


違う


『お前に仲間など居ない』


違う違う


『お前は光なんかではない。闇だ』


違う違う違う違う!


『お前は人間なんかではない』


違う違う違う違う違う!



『お前は』





********





「違う!

違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う!!


私はソラだ!


私は


わたしは


ワタしは!


ワタシは!



ワタシハ!




ハルキ君、アストレアを頼んだよ



私の意識は消えて、知らないモノに乗っ取られた。



『私はイザナミ。この世の全てを焼き尽くそうぞ』



"私"は口元を歪ませた






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