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輪廻の扉  作者: ゑ兎
第3章
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第34話 激化する攻防




「まさかお前ら2人だけで俺らに突っ込んで来るとは思わなかったぜ!」

リガルディが大袈裟に手を広げてみせる。

「ミナト、、周りが」

「あぁ、囲まれたな」

ソラとミナトがここに来たときにはもう既にネクストが駅前にまで到達していた。

最初はリガルディとクリス、そしてオノの3人だけだったのが、今では周りに人形が無数にいる。

2人は完全に退路を絶たれていた。


最初に火蓋を切ったのはネクストだった。

リガルディの体を包むマントが影のように伸びていき、リガルディの周囲に輪を描いていく。

「4重、、いえ5重、、、、!?」

ソラは驚きを隠せなかった。

二子山では3重だったのが、今はそれの倍近い数になっていたのだ。

5重に広がった黒い輪はさらに分裂して白い紙へと姿を変える。

リガルディが指をパチンと鳴らすと術紙は青い炎を纏いはじめた。

ソラとミナトはそれぞれ構える。

「Punishment code:Infiniti!」

リガルディがそう叫ぶと、青い炎は一斉に2人に向かって飛んできた。

ソラは風を編んで作った刀で向かってくる術紙を斬っていく。

ミナトも能力で生成した忍者刀で切り裂いていく。

「これくらいで私達を倒せるなんて思っているんじゃないでしょうね!」

「ハッ!まさか!言っただろう、インフィニティ、無限だ!お前らに休む暇は与えねぇ!!」

再びリガルディが術式を展開する。

今度はソラだけに術紙は向かっていった。

「何度やっても同じこと!無限にでも斬り捨てる!」

ソラは追加で5本ほど日本刀を作り出し、前に放った。それによって何枚か術紙が破られる。

ソラは持っていた刀を使って向かってくる術紙を斬り落としていく。

そのまま前方へと走り出し、地面に刺さっている刀を引き抜いては術紙を斬ってリガルディに近づいていく。

「ミナト!ここは私がやるからミナトは先に人形使いを探して!」

ソラがそう叫んだその時、銃声が響いた。

「幻影瞬歩!」

ミナトが走り出す。一瞬でソラの元へ移動し、飛んできた銃弾を忍者刀で2分に切り割いた。

そしてそのままミナトはソラを影に取り込むと元の位置まで戻った。


「バカか!気を抜くな!」

ミナトが声を荒らげる。

それも当然だ。ミナトが少しでも動き出すのが遅ければソラは頭部に銃弾を撃ち抜かれていた。

「ごめん。、、、、っ!ミナト気をつけて!」


*****


「クソっ!外した」

狙撃銃のスコープから視線を外したクリスがそう叫んだ。

クリスの撃った銃弾はミナトによって堕とされていた。

クリスは建物の上から飛び降りてリガルディの元へ走ってきた。いつの間にか狙撃銃は拳銃へと姿を変えている。

クリスは距離をとったソラとミナトに向けて発砲する。しかし、その弾は全てミナトが処理をしてしまう。

「ダメだ、私の弾は入らない!」


「それなら俺が行こうか。2人は"翼"の方を頼むよ」

今まで黙って立っているだけだったオノがそう言った。2人の返事は聞かずに前へ歩いていった。


*****


「ミナト、気をつけて!」

ソラが言った直後、再び銃の発砲音が聞こえた。さっきより高い音だった。

ミナトは先ほどと同じように冷静に対処する。

「ミナトには人形使いを倒してきてほしい。あの3人は多分私狙いだから」

「それならお前が集中狙いされてこの前みたいにやられるぞ」

この前、という言葉を聞いてソラは前回傷を負った脇腹を手で押さえた。

2人はネクストから視線を外さず会話を続ける。

「本当に危なくなったら飛んで離脱するわ。それに、きっとミナトがすぐに駆けつけてくれると信じてるから」

「、、、、そこまで俺を信頼していいのか?俺だって死なないとは限らないぞ」

「ミナトならきっと大丈夫。だから、行って!」

ミナトは逡巡した末、ソラにここを任せることを決めた。

「分かった、頼んだぞ!」

そして、ミナトは影に消えていった。


「さて、私も本気でいかないと。ミナトだけに任せるわけにもいかないもんね」

ソラは刀を地面に突き刺すと指を組んで上体を伸ばした。

そして刀を握り直すとしっかりと構え直し、ネクストに向かって叫んだ。


「かかってこい!私が相手だ!!」




Infiniti(インフィニティ)・・・無限

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