第33話 道を開く
皆必死だった。
敵はたったの4人。
しかしその前世持ちと戦っているのはソラとミナト、そこに合流したタクトとマナハだけだった。
残りの先行したアストレアとタイタンのメンバーは、ソラ達を取り囲むように立ちはだかる大量の泥人形を倒すのに手一杯の状況だった。
「くそっ!埒が明かないっす!」
「機動力はシグが何とかしてくれてんけど、それも追いついてへん、、、、!」
ヨシナギは向かってくる人形を植物の根で刺したり縛りつけたりして壊している。
ユキは強化した自分の体で殴り壊している。
しかし、人形を壊したところに周りから別の人形がやって来て一向に進路が確保出来ない。
「一体ずつ仕留めていても敵の数が増えるだけだ!クソ!」
クローは手足に爪を発現させて人形を切り裂いているが、ヨシナギやユキと同様に一度に倒せる数が少ない。
「みんな下がって!」
マイの声で全員が後方に飛び下がる。
「針槍舞月!」
マイがそう叫ぶと同時にその場で1回くるりと回った。
すると、マイの左右に銀色に光を反射する鋭い針が無数に現れた。
マイが両腕を前に突き出すと無数の針は前方に飛んでいき、10体以上の人形に刺さった。
被弾した人形達は崩れ去っていく。
「私が道を開くわ!その隙に先に進んで!」
マイは間髪入れずに上に飛び上がるとさっきと同じように中で1回りした。
その針を飛ばす。
さっきより高いところから打ち出した針は1直線上に人形を壊していく。
「今よ!!」
「任せろ!」
マイが開けた1本の道にすかさずクローが飛び込んでいく。
マイが倒し損ねた残りの人形をクローは切り裂いて突破した。
「マイも早く!」
ユキが叫ぶ。手を伸ばすがマイはその手をつかもうとはしなかった。
「私はここでこいつらを倒し切るから先に行って!」
ユキは一瞬躊躇ったがすぐにその開いていた手を閉じた。
「分かった、先で待ってん、、!」
ユキはヨシナギの後を追って中心部へ走っていった。
戦闘の話は細かく区切っていきます




