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ヒロユキと〜  作者: 木赤
3/3

3.ヒロユキとしゃぶしゃぶ



『おはよう姉さん』


『おはようヒロくん今日はお出かけだアッー♪楽しみだアッー』


長かった夏休みも今日で終わりです。最終日という事で

姉さんと僕と姉さんの友人と親友の友希の四人でしゃぶしゃぶ食べに行きますアヒャ至って冷静な僕は姉さんみたいにはっちゃけたりしませんけどねアヒャ



『姉さん姉さんしゃぶしゃぶ楽しみだねアヒャ』



『ヒロくん語尾が少しキモイよぅアッー』






『姉さんこそ何で叫んでるのアヒャ』



『だってぇテンションが上がって…手手手ッ手手手手ッ手〜手ぇ〜♪』



『どこの原西ですか』



あっ治った




―――――――



『ヒロくん―早く行こうよう』



『あー待ってよ姉さん』


時刻はただいま10時

しゃぶしゃぶ屋さんまでは車で1時間程だ


姉さんの友達である由香里さんの車に乗る


由香里さんの家はウチから歩いて7〜8分の場所にある。

由香里さんと合流してから友希の家に行き、それか目的地へGOといった形である。



――――――


『あは♪ユッカぁ〜』


『あっ!空、おはよーさーん♪ヒロもおはよ〜』


言ったかもしれないけど空とは姉さんの名前です

姉さんは由香里さんの事をユッカと呼んでいる

独特だね



『おはようございます由香里さん。』


『ま〜〜た敬語止めなさいって言ってるじゃん』


『あっすいません…じゃなくてごめん。』



何故僕が由香里さんに対して敬語なのかというと、由香里さん……いや、由香里先生は……


僕の担任なんです

去年、新任教師として僕らの学校に入ってきて、僕らのクラスの担任になり、今年で担任2年目です

学校では教師と生徒っていう関係なんで敬語で会話してるから、普段も敬語が抜けなくて…それでプライベートで敬語は堅苦しいという事で…止めなさいと。



由香里さんは姉さんが高校生の時からの友達なので僕も小さい頃からよく遊んでもらったのです。変な感じですね




『よしよしッ』


手を伸ばして僕の頭を撫でる由香里さん



『由香里さん、僕もう15才なんですけど、子供じゃないんですけど。』


『ロリ顔のくせに大人びるんじゃないよヒロ。』


くっ…僕が気にしてる事を…!

ならばッ!



『由香里さんって身長140センチ無いよね』




『ヒロって男の子なのに身長150センチしかないよねぇ』



『くそぅ………』



気にしてる事を次々と…聞いて解るように僕は、身長も低く童顔なので、見た目は小学生なんです



『ヒロくん元気だして!チビで童顔でも可愛いから良いじゃないッ♪』



チビとか言ってるし…



『あーもう。早く行こ』



―――――


少し走ると友希の家に着いた

家の前には背の高い細身の男が居た


『よッ友希』



『お姉さん、先生、今日も綺麗ですねッ!いやぁ〜眩しいっす!世界二大美女が此処に居るッ…俺は幸せ者だぁ………あーあとヒロユキうぃす』


『『やっほー♪』』


二大美女?が軽く答える



で……俺の扱いしょぼ!超差別じゃないか


『あぁ差別だぜ!!』


『心の声を聞くな。まぁいいけど』



友希はいつもこの調子なんだ。



まぁ僕の事も差別しつつ親友だと思ってくれているのです




そんな感じで車の中でも談笑していると、しゃぶしゃぶ屋に着いた



―――――――




店内は一つ一つ区切られている座敷部屋のみの和風な感じだ

しゃぶしゃぶ専門店なんか珍しいので

僕達は少し挙動不審である






――――


『あっ!アタシがしゃぶしゃぶした肉ッ!!取るな糞ガキ!!』


『ひぃぃぃ…すんません』


『まぁまぁ二人供ぉ パクパク』



由香里さんの肉を友希が箸に引っ掛けてしまい怒られている



『美味しいねぇヒロくん。もっと食べなよう…パクパク』


『あー、うん』


姉さんの食べるスピードが早すぎて僕が食べる肉が無いんですが…




『さぁ友希ちゃん、アタシ用に肉をしゃぶしゃぶしなさい』


『はいッ了解しましたウキッ』



濡れ衣を着せられて、その罰として命令されてる様だね。可哀相に…でも友希、まんざらでも無さそうだ、心なしか微笑んでいる







『ふぅ〜〜食べた食べたぁ】


『姉さん肉30枚は食べたよね】


『あはぁ食べたかもねぇ】


『太るよ】



『豚肉はヘルシーなんだよぉヒロくん】



『……まぁ姉さん太らない体質だから大丈夫だろうけど】




『うん……てか友希は?】


『友希ちゃんはアタシの肩揉んでるよ】



『まだ奴隷か】


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