68話 神様!償いの代償はどれくらいでしょうか!?
この話は、拷問されます。
残虐な描写や、激しい言葉を使われますので、閲覧する時は、注意して下さい。
あらすじ
マチルダ様と過ちを犯した罪でハオは拷問を受ける。
「ぐあああ!ぎぃいいい!!」
鞭で背中を叩かれる!
いや、皮膚を剥ぎ取られると言った方が正しい。
「おら!寝てるんじゃねーぞ!!」
バシャッ!
水をかけられ、強引に意識を取り戻された。
手を掴まれ、ペンチで爪を挟まれる。
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」
1枚、そして、1枚と爪は根元から引き千切られる!辛うじて残った部分からは、血が滴り落ちるのだ。
ポタリ、ポタリと床を血で濡らす。
バシャッ!
「がはっ!!??」
気絶しても、気絶しても意識を戻され、その度に拷問を受けた。もう何時間が過ぎているのか分からない。
【いっそ、殺してくれ】
僕はそう思う様になった。
しかし、無情にもそれは叶わない。爪の数は20個あるのだから。
鉄の棒が熱され、赤く色を帯びる。
火傷は免れない。いや、大火傷だろう。
「ぐあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!」
一撃で気絶した!
水をかけられ、気道が妨げられる。が、意識を取り戻す事は出来なかった。
「これくらいで死ぬんじゃねぇぞ!!」
顔を蹴飛ばされ、肺の中に溜まった水を吐き出す!
「がはっ!ごほ!げほげほ!!ぜーはー!!」
「今日はこれくらいで勘弁してやるぜ!」
兵士は牢屋から出ていった。
「・・・あっ・・・・くぅ」
痛みで眠れない。
何処が痛いのかすら分からない。全身が痛いのだ。
昔、背中の日焼けにオロ○イン軟膏を塗った。
それはもう電気が走る痛みで、僕は『あ、あ、あ、ああああ!!』としか言えなかった。
そんな時の痛みよりも、尋常ではない。
休憩場所で、こけて座椅子にあばらを直撃して、肋骨にヒビが入った事もあった。笑ったり、咳をするだけで痛みが走り、仕事処ではなかった。
あれよりも痛みは、更に上をいく。
サクラに性病を移され、クラミジアに感染した。
その時、病院へ行ったのだが、綿棒で尿道へぶちこまれた時の痛みを思い出す。中からの痛みは、比べモノにならない苦しさだった。
※大人の綿棒です。子供用では御座いません。
この時の痛みも凌駕する!
もう殺して欲しい。昔の奴隷はこんな仕打ちにも耐えていたのかと、思うしかなかった。
自分の排泄物に嘔吐し、胃の中は空っぽだ。
それでも、胃液を吐き出し、喉を胃酸で焼く。
俺は何でこんな事になったのだろう?
実は昔、一人称は"俺"だった。
癖を直すのが、自分にとっての逃げ道だったのだ。
指を鳴らすのを止める。
手を組んだ時の親指が左手が上に行くのを、右手の親指が上に行く様にする。
俺と言うのを止める。
時々、こうして自分の事を俺と言ってしまうのだ。
僕は自分が嫌い。大嫌い。
嫌われ者だったから。頭が悪いから。いらん事をするから。
だから、何とかしたかった。
癖を直せば、変われる気がする。
が、それくらいでは人は変われない。
嫌われ者はしょせん嫌われ者だ。偏見の目は、そう容易く払拭出来るモノではない。
どれだけ自分を攻めても、変わりたいと願っても、それはどうしのうもない事なのだ。
だから、僕は自分をあの時、裏切った。
その代償として、僕は呪われたのである。
等価交換の原則。
マチルダ様とエッチした対価がこの痛みか。
僕はここで死ぬ。
そう受け入れるしか出来なかった。




