5話 神様!辱しめられました!
「なりません!マチルダお嬢様!」
「そうですぅ。
思い付きでペットを飼ってはいけませんよぉ」
マチルダ様の部屋へ案内され、お付きのメイド2名に僕をお側に置く事を告げられたら、猛反対された。
「こんな得体の知れないゴミ虫をお側に置くおつもりですか!襲われたらどうするのです!今ならでも遅くありません!私は反対です!」
ドキツイ刺のある言い方をするのが、ミネアさん。
赤髪で肩までの長さで、顔立ちはキリリとしており、スポーツ少女の様だ。胸は残念なくらいに膨らまず、身長は170センチはあるだろう。胸さえあれば・・・残念無念である。
初対面だが、こんなに罵倒されたのは初めてだ。ある意味清々しい。
「おい!人をジロジロ見るな!獣が!」
「まぁ、まぁ、まだ何もされておられませんしぃ。でも、人の体を見定める様にイヤらしい目で見てはダメですよぉ」
おっとり口調の巨乳が、フローラさん。
髪は青色で片方に纏めており、みつあみが特徴的だ。顔は可愛くおっとりといた感じである。先程も言ったが、胸は大きくメイド服の前ボタンが弾けそうな勢いだ。もしかしてGカップはあるのではないだろうか?身長は140センチくらいで、世で言う所のロリ巨乳だろう。希少種である。
見た目通り、性格はおっとりで、おっとり口調だ。
「おい!ゴミ虫!聞いているのか!?フローラの胸ばかり見てるんじゃねぇ!この変態エロカッパが!去勢するぞ!!」
「嫌ですぅ。ハオさん、恥ずかしぃ・・・ポッ」
「うふふ!
ハオは胸の大きな女性が好みなのですね」
「いやいやいや!こんな大きかったら、
男ならば誰でも凝視してしまいますよ!」
女の子が3人もいると、どう対応していいか分からない!大縄跳びで中に入るタイミングを取っている気分になる。早い!早いよ!もう少しスピード落として!!
「という訳で、ハオは今日からわたくしのお世話をする事になりましたわ。二人共、仲良くして下さいね!」
「マチルダお嬢様がお決めになられたのでしたら・・・
仕方ありません。ゴミ虫!サボる事は許さんぞ!!」
「マチルダ様、分かりましたぁ。
ハオさん、宜しくですぅ」
納得はしていないが、マチルダ様からの命令で渋々従う様だ。ミネアさん、僕を睨むのはもう止めて下さい。でも、ロリ巨乳のフローラさんとは仲良くなれそう。心のオアシスは必要だからね!
「早速ですが、ハオに部屋をご案内してあげて下さい」
「ちっ!ハオ!行くぞ!」
「ハオさん、行きますよぉ」
こうして、お世話係専用の部屋に案内された。
扉が沢山あり、部屋が小さい事が伺える。扉を開くと、ベッドと机が置いてあり、小さな衣装ケースでこじんまりしていた。ビジネスホテルよりも狭いのではないだろうか。
「ここがゴミ虫の部屋だ。勿体無い!解っておるとは思うが、お世話係専用居住スペースは、女性しかいない。不埒な事をすれば、去勢される事を忘れるな!」
「困った事があればぁ、何時でもいらして下さいねぇ」
僕も馬鹿では無い。
何時でもいらして下さいは社交辞令だ。ここは鵜呑みにせず、緊急事態以外は訪れないでおこう。命が幾つあっても足りない気がする。訪れるならばフローラさんの部屋だ。
「ありがとうございます。フローラさん、ミネアさん、ご迷惑お掛けしますが、どうか宜しくお願いします」
僕が頭を下げると、フローラさんは照れており、ミネアは威張り腐っている。何とも対照的だなぁと思う。
「これに着替えてマチルダお嬢様の所に行くぞ!」
「えーと、その、着替え、ですか?」
「聞こえなかったのか!?さっさと着替えろ!」
「女性の前で着替えるのはちょっと・・・」
「お前は女か!恥ずかしがるな!こっちが恥ずかしいわ!」
「ハオさんはウブなんですねぇ」
僕はパンツ1丁になり、手渡された服を眺める。
これは俗に言う所の執事服ですかぁ!テンション上がるなぁ!でも、自分が着るとなると、ちょっと恥ずかしい。
「わぁ!男性の体って、こうなっているんですねぇ・・・えい!」
「ちょごは!?」
フローラさんが、僕の体を突つきまくる!
くすぐったいし恥ずかしい・・・。
「えいえいえいえい♪」
「うは!や、や、止めて下さい!そ、そこは、だ、ダメ!!」
「ミネアも触ったらどうですぅ?」
「ば、ば、馬鹿言わない!さ、さっさとハオも着替えなさい!・・・で、でも、そこまで言うなら・・・少しだけ・・・えい!」
ブスリ!
「ぎゃああああ!!!」
こうして、邪魔されながら着替える事になった。
フローラさん、パンツは脱がさないで下さいね、本当に恥ずかしいんですから。でも、可愛い女の子にされるのは悪く無い。僕は何時からMに目覚めたのだろう?気のせいであって欲しい。