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神様!お願いします!  作者: ハロ
四章 天国と地獄
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51話 神様!裏と表は表裏一体です!

「マチルダお嬢様!ハオは!?ハオはどうなったのですか!?」


「ユフィお姉様からのお許しは貰いました」


「良かったですぅ!」


「で、ハオは何処に?」


「これから1週間、ユフィお姉様に執事として仕える事になりました」


「マチルダお嬢様!それで良いのですか!?」


「良いも何も、ハオが望んだ事ですから」


「ハオさんがぁ・・・」


少しの間、沈黙が流れた。

そういえばミネアとフローラに、ハオがパニックを起こした原因を教えていない。この事を説明する事にした。先ずは、ユフィお姉様とサクラという人物が瓜二つとだった事を説明する。そして、サクラに浮気され人格崩壊してしまったと告げた。


「そうだったんですかぁ・・・」


フローラは酷く落ち込んでいた。

ハオは浮気をされた気持ちをよく知っている。それを自分がする事になるのは、最も嫌う行為だからだ。例え無理矢理犯されたとしても。


「フローラもハオの事が好きなんだろ?なら、僕は怒らないよ。それに………ハオも胸の大きい方がいいと思うし………けど、もう抜け駆けはダメだからね」


「ミネア、ごめんなさいですぅ。ごめんなさいですぅぅうううううああああああ!!」


「わたくしが悪いのです。フローラは悪くありません。わたくしが命じたのですから」


わたくしはフローラを宥めた。

ミネアも抱き付いて泣いている。本当に申し訳無い事をしてしまいましたわ。反省しなくては。


「うああ!うううああ!!」


「ミネア、貴女にも謝らなくてはね。申し訳ありません」


二人が泣き止むまで然程、時間は掛からなかった。


「ユフィお姉様の部屋でも、ハオが心臓を鷲掴みにするくらいでした。わたくしは、あのまま死んでしまうのでは無いかと、心配しましたわ!」


「それ程、心に傷を負ったのだろうね」


「でもぉ、ユフィ様の所に行てぇ、大丈夫なんですかぁ?」


「そ、そうだ!僕もそう思う!マチルダお嬢様!!ハオは大丈夫なんですか?」


「ハオはその場で、克服しました。あれは見事としか言い様がありません。その時、ハオは歌っておりました」


「どんな歌を?」


「ん───♪ん──────♪

歌詞は忘れてしまいました。こんな感じです」


「ハオの国の歌なんですかね?」


「素敵なメロディですぅ♪」


「今度、ハオに最初から最後まで歌ってもらいましょう♪」


「賛成ですぅ!」


ハオの知らない所で、罰ゲームが決定した!

多分、人生で最大の恥ずかしい思いをするとは、誰もまだ知らない。




「おい!ハオと言ったな。お前は今日から1週間、私の執事だ。これは命令だ!分かるな?」


「はい!ユフィ様!」


「では、質問するとしよう。

お前の初めての相手が私に似ていた。そうだな?」


「はい!ユフィ様!」


「そいつが浮気ばかりして、お前をたぶらかした。そして、心に傷を負った。だから、私を見てパニックになった」


「その通りです!ユフィ様!」


「ふん!そんな中古と同じにされては困る!わたしは新品だからな!カバガバだっただろう?私はキツキツだぞ?」


「はい!中古は地平線でした!ユフィ様!」


「そうかそうか。試したいと思わないか?」


「それは出来ません!ユフィ様!」


「逆らう気か?」


「逆らってません!ユフィ様!」


「その辺で勘弁してあげては?姫様」


「邪魔をするでない!アルフレッド!余興が冷めてしまったではないか!」


助かった!アルフレッドさんありがとうございます!

何で異世界の人は、こう積極的なんだろう?僕には理解出来ない。やりたければ自分で処理すればいいし。まぁ、オカズか少ないのは・・・やはり食わず嫌いは良く無いのだろうか?嫌!抱けば間違いなく殺される!つーか、ユフィ様はサクラを連想してしまって、そういう事は生理的に無理だわ。


「所で、ハオくん。シュークリームとアイスクリームの事を伺いたいんだけど、いいかな?」


「はい。僕に答えれるなら」


「これは自分で考えたの?それとも自国の?」


「えーと、自国です。作り方はうろ覚えで、試行錯誤で作りました。はは。本物には遠く及びませんがね」


「こ、これで本物ではない!?」


「はい。シュークリームが再現度65点ですね。アイスクリームは90点くらいでしょうか。ちょっと盛りすぎましたかね」


「興味深い………では、これ以上のもある………と?」


「これ普通のですから、もっと味を重ねれば良いのが出来ますよ」


「こ、こ、これか普通だと!?」


アルフレッドさんが固まった。

何か可笑しな事を言っただろうか?


「私も驚いたぞ。帰って来たら、こんな旨いお菓子が出来ていたとは!ハオは料理人なのか?」


「いえ、装置屋さんですけど?」


「「はっ!?」」


「設備を作って、それで物を量産する。その設備をメンテナンスしたり、部品を交換したり、改装したりする仕事ですが・・・」


(料理人では無いだと!?しかも、何を言っているかサッパリ分からん!装置屋さんとは一体どんな職業なんだ!?)


コンコン。


「ユフィ様!ハオさんへの伝言です」


「………あ、ああ、入れ」


メイドさんが部屋に入って来た。

この人は見た事はあるが、名前は分からない。王宮で雇っているだけはあり、可愛い!


「ハオさん、馬車の試作品が出来ました。それと、ウィスキーとブランデーの試飲をお願いしたいのですが?」


「おい!試作品とは何だ!?それにウィスキー?ブランデー?とは、その試作品に関係があるのか!?」


「いえ、ウィスキーとブランデーとお酒です」


(は!?酒だと!?何者を通り越し、こいつはもう賢者か何かか!?噂に聞く錬金術士かもしれん!!)


「お前は、賢者か?それとも、錬金術士か?」


「いえ、先程から申し上げております。装置屋さんですけど?」


「嘘を付け!!料理人でも、木材加工屋でも、酒屋でもなければ、そんな事を出来る訳無いだろ!!!」


「まぁ、試飲しに行きます?」


「私の話を聞け!答えろ!!」


「新しい馬車に乗りながら、飲みたいんですか?」


「話を混ぜるなぁ!!!!!」


「姫様!ここは相手の手の内に乗りましょう!」


「くっ!見極めてやるぞ!お前の正体をな!!」


何かよく解らんけど、ややこしくなってきた。

とりあえず馬車に乗せて、お酒を楽しんで貰いますか。

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