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神様!お願いします!  作者: ハロ
四章 天国と地獄
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50話 神様!過去を乗り越えてみせます!

コンコン。


「マチルダです!ユフィお姉様」


「入って良いぞ」


僕とマチルダ様の二人で、ユフィ様の部屋に訪れた。僕は作戦を立てる。顔を見る間もなく、土下座しよう!そして、謝罪する!これならば、何とかなるかもしれない!


マチルダ様にも説明しておいたから、邪魔される事は無いハズ。


部屋に入るなり、僕は土下座した。


「ユフィ様!大変失礼な事をしました!ここにお詫び申し上げます!この度は、不甲斐な思いをさせて本当にすいませんでした!!」


「それで?」


「わたくしから説明しても宜しいでしょうか?」


「ダメだ。こいつにさせろ」


僕は先程、説明した内容を告げた。


「で?私が許すと思ったか?」


「いえ、そうは思いません」


「なら、どうする?」


「・・・」


「不愉快だ!何故人の目を見ない!お前は人の目を見て話すと親に教わらなかったのか!!」


「ユフィお姉様!ハオは!またあの様になってしまいます!ですから!ですから、今回は!」


「ええい!ならん!顔をあげろ!」


僕はゆっくりと顔を上げた。

心臓が破裂するくらいバクバクと動く。目の焦点が合わない。動悸、息切れがし、目眩を引き起こした。


ユフィ様の顔を見る。

やはりサクラと同じ顔だ。声も全く一緒である。息が出来ない。胸元を掴み、必死に堪えた。


「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ」


「ハオ!?大丈夫です!?」


「また私を辱しめるのか!お前は!」


「うぐぅ・・・・うううう!!あああ!!」


苦しい、ああ、何でこんな事をしているのだろう?僕は自分が嫌になる。不幸、そう言ってしまえば楽になるなぁ。サクラにやられた事を思い出す。でも、この人はサクラでは無い。ユフィ様はユフィ様だ。怒って当然。見に覚えの無い事を擦り付けられているのだから。


「ええい!アルフレッド!こいつを牢屋にぶちこめ!」


「ユフィお姉様!お願いします!ハオを許して下さい!わたくしに出来る事は何でも致しますから!」


マチルダ様の声が響く。

僕はこの人を悲しませてはならない。だから!もう一度、あの歌で!何度も何度も、挫けそうな時に励まされた歌を思い出そうじゃないか!


「苦しい時は面白い事を思い出そう♪悲しい時や挫けそうな時は楽し事で吹き飛ばせ♪」


※歌詞はオリジナルです。替え歌ではありません。

 この為に、適当に作りました。


「何を………歌っている!?」


「アン⚪ンマンの歌です。僕が苦しい時、悲しい時に何度も助けられた歌なんですよ。浮気された時も、会社でパワハラを受けた時も、嫁に精神的DVをされた時も、どんな時だって、僕を励ましてくれた歌なんですよ」


「………ふん。それで?」


「ユフィ様は僕の知っているサクラではありません。ユフィ様はユフィ様です。僕が重ねて良い訳ありません」


「そうか。で?」


僕は立ち上がる。

呼吸を整え、胸元を正す。そして、頭を下げた。


「ユフィ様!申し訳御座いませんでした!どんな罰も受ける覚悟です。どうかお許しを!!」


「・・・見事だ」


「アルフレッド?」


「自分を克服する事は、そう容易い事では無い。それも先程からそう時間も立っていない。君は凄いな。姫様、この者をお許し下さい。私からもお願い申し上げます」


「ふふふ、ふはははは!面白い!ならば、許す!」


「ユフィお姉様!ありがとうございます!」


「だが、罰は必要だな」


「そ、そんな!?お許しをなされたのに!?」


「1週間だ………こいつを貸せ。マチルダ」


「え!?どういう意味ですか!!」


「こいつはお前の執事なのだろう?ならば、1週間、私に仕えさせろ。そう言っている。なあに、取って食うなんて事はしない。そいつが望まなければ、な?」


「マチルダ様!お申し付け下さい!」


「………分かりました。ユフィお姉様のお世話を1週間なさい」


「イエス、ユア、ハイネス!」


こうして僕は、ユフィ様に1週間お世話する事になった。過去を乗り越えられたのかは、分からない。でも、ユフィ様の前で取り乱す事は無くなった。でも、それでもユフィ様は苦手だ。アルフレッドさんには感謝しなくてはな。助け船を出してくれたし。


果たして、僕はユフィ様のお役に立てるのだろうか?不安になる。はぁ、もう一回アン⚪ンマンの歌、歌っておくか?

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