49話 神様!ピンチはチャンスですか?
この話には、過去に寝取られた時のあらすじが少し書かれております。
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連載50回超えました。
最終は何話くらいになるのでしょうかね。
「あ、あ、あ、あ、ああああああ!!」
「ハオ!?落ち着いて!!」
ダメだ!
何をしても。一体ユフィお姉様は何をしたの!?ハオがこんなになるなんて・・・。誰を目の前にしても、動揺しないのに。
わたくしは腹が立ちました。
ハオをこんな目に合わせて!とりあえず落ち着せる為に、抱き寄せた。
「大丈夫、もう大丈夫ですわ。わたくしが居ます。ですから、安心して」
頭を撫で、子供をあやす様に優しく包み込む。震えている、そして怯えているのだ。それも尋常では無い程に。
ミネアとフローラがやって来た。
二人はタオルと着替えを用意していたのだ。ふと、視線をやると、やはりハオが心配な様でミネアは泣きそうな勢いだった。
「フローラ、何があったか詳しく聞いてきてくれませんか?」
「あ、は、はいですぅ」
「マチルダお嬢様、ハオは・・・」
「大丈夫です。もう寝ましたから」
泣きつかれ、安堵したのだろう。
わたくしは、ハオから離れた。名残惜しが、そうも言ってはいられない。ユフィお姉様にハオからの謝罪をさせなくてはならないからだ。
このままでは、謝罪処かまた繰り返す。
次は許しを得るのは無理だろう。とりあえず状況確認し、ハオから話を聞かなくてはならない。
「ハオがこんなに取り乱すなんて・・・」
「そうですね・・・度胸だけはあると思ってました」
フローラが戻り、兵士からの説明を受けた。
ユフィお姉様を見て、パニックに陥った。
ユフィお姉様が肩を触って、それから意識を失った。
ユフィお姉様が指示して、ここに運ばれた。
ユフィお姉様を見て、パニックになった理由は分からない。3か月も城に戻ってなかったのだ。接点は無いと思う。いや、ハオがここに来るまでに会っていたら?その時に酷い仕打ちをされたとしたら?証拠も確証も無い。たらればの話をしても仕方無い。
ユフィお姉様が肩を触ったから?
魔法の可能性はどうだろう?薬品を使った?でも、何の為に?目的もなくそんな事をする人では無い。
「やはりハオから説明を聞かないと、何もわかりませんね」
「困りました。ユフィお姉様がお怒りになっておられるのです」
「それは不味いですぅ」
「ハオの代わりに謝罪したのですが、その時、ハオが起きたのです。それでまたパニックになって・・・ハオからの謝罪を要求されました。それを断れば死刑だと」
「な!?それはあんまりではありませんか!」
「行かなければ死刑ですかぁ?」
「いえ、わたくしが頼めば死刑は免れるでしょう。ですが、ここに置いておく事は出来なくなるでしょう」
「そんなの無理だよ!またハオはパニックになりますよ!そしたら!そしたらぁ!ううああ!」
ミネアは泣いた。
フローラも釣られて泣いている。わたくしも泣きたい。でも、それは出来ないわ。だって、ここでわたくしもそうなれば、誰がハオを助けるのです?マチルダ・クロスロードの名に懸けて、このピンチを乗り切りますわ!!
「あっ・・・また気を失ったのか」
「ハオ!?大丈夫!?」
「ええ、マチルダ様。ご迷惑おかけしました」
「わたくしはハオに聞かねばなりません。ユフィお姉様との事を」
「ユフィお姉様?」
「もしかして、ご存知………無い??」
「あ、あの人ですか。名前は知りません」
「名前も知らない相手に………驚いた。何か嫌な事をされたのですか?」
「いえ!何もされてません!何も・・・」
「わたくしはハオの過去を知りません。宜しければ、そろそろ教えてくれても?」
「………はい。解りました」
最初にお付き合いした女性に瓜二つだった。だから驚いたのだ。その女性は浮気をしており、僕はそれでも好きだった。ある日、弟と浮気され絶望の果てに叩き落とされる。
心に大きな傷を抱えて、それを克服する事は出来なかった。だが、時間だけは過ぎて、10年を超えた事で、風化したのだ。怒りや憎しみ、悲しみは時間が解決してくれる。
「そうだったのですか。さぞ、辛かったですね」
「申し訳、御座いません」
「謝る事ではありません。この事をユフィお姉様にお話して、許しを得ましょう」
わたくしはハオを助けたい。
これを聞いてくだされば、ユフィお姉様もきっと解ってくださる!
「マチルダお姉様。やはりハオも連れて行かないと、ユフィ様も納得されないのでは?」
「またハオをあんな目に合わせたいのですか!!!」
「ひぃ!?ご、ごめんなさい!!」
「マチルダ様。ミネアの言う通りですぅ」
「フローラまで!?わたくしはもうあんなハオを見ておれません!何を言われても、わたくしは!わたくしは!!」
涙が出た。
こんなに悔しいのはいつぶりだろうか?こんなに切ないのは、この間のミネアがハオとキスした時だろうか。
誰も悪くない。
なのに、なのに!わたくしは無力だと思う。情けない!歯痒く思う。
「マチルダ様、僕行きます」
「え!?」「ハオ!?」
「それはなりません!」
「ケジメをつけたいんです。過去の自分に。もう逃げてはダメなんですよ。ユフィ様はサクラではありません。瓜二つの人物ですが、ユフィ様は浮気したり人を傷付けるお人では無いのでしょう?」
「ユフィお姉様は、その様な人間では御座いません。強く気高く、自分が手本となるお方です!」
「なら、行きましょう。マチルダお願いがあります」
「何ですか?わたくしに出来る事であれば?」
「あの、………一緒に付いて来て下さい………お願いします」
「うふふ♪いつもの照れ屋さんのハオに戻りましたわ!お願いされなくても、わたくしは側に居ますわ!離れません。絶対に」
ハオの過去を知った。
フローラとの行為を断ったのは、それが原因だったとは。まぁ、最後までしたのは許してあげましょう。魔法で動けませんでしたから。ミネアにもエッチは禁止した。なので、ここからわたくしの巻き返しですわ!ハオから絶対に求めさせてみせます!




