表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
神様!お願いします!  作者: ハロ
三章 生きるか死ぬか
41/80

40話 神様!夜会へ参加しました!3

ファリス様とのダンスを終え、僕はマチルダ様の元へ向かった。が、それは間違いだったと気付く。


「マチルダ様!紹介してくれても宜しくて?」


「私もご一緒に踊りたいです!」


「何故、黙っておられたんですか!?」


次のダンスの相手が所狭しと、待機していたからだ。口々に言う。次は自分の番です。僕には休憩する時間は無い様だ。ここは諦めるしかないね。


「はぁ、はぁ、もう休ませて」


連続10人は踊っただろう。

マチルダ様に休憩をお願いすると、すんなり聞き入れてくれた。


「余興がありますので、この位に」


マチルダ様が言うと、皆残念な表情になる。しかし、しつこいと思われたくないのか、各自散って行った。


「そろそろお出ししますか!」


「シュークリームですね・・・」


どうやら休憩は無かった。


シュークリームを会場へ移動させる。

机に大きなお皿を置き、そこに並べるのだ。


トングでシュークリームを掴み、お皿に乗せた。先ずはミッシェル様へ渡そう。


「ミッシェル様、どうぞ」


「それは何?」


「シュークリームで御座います。バニラビーンズを惜しみ無く使ったお菓子です」


「それが私に食べさせたかったモノですね?」


「満足して頂けるかと」


ミッシェル様は、眉を細めた。

こんなモノが美味しいのか?見た目はパンではないか!匂いもあまりしない。貴重なバニラビーンズを返して欲しい。そんな顔をしていた。


「はむ!………んん~♪お、美味しいコレ!!」


会場はざわめき立つ!

突然の出来事に誰しもが、注目するのだ!


「あっんま~い♪ねっとりとした舌触りが、何とも言えませんわ♪生地は柔らかく、このバニラビーンズのアクセントがまた!!いい♪」


無我夢中で食べるミッシェル様。

僕はその隙に、お皿に乗せた。それを皆に配る為に。


「ふぁ♪」「んん♪」「美味しい♪」


主に女性が悲鳴を上げた!

この異世界では、こんな甘くて美味しいお菓子は存在しない。パンと間違われてもしょうがないのだ。それくらい衝撃を受けたと思う。


夫婦で来ていた女性は、夫のシュークリームを奪う!あっ!?と、いう間の出来事だっただろう。可哀想に。100個しか用意してなかったので、全員には行き渡らないけど。


「どうですか?お気に召されました?」


「………これ売りに出そう!」


「へ?」


「マチルダ様!これは何というお菓子ですの?」


「シュークリームですわ!」


「シュークリーム・・・販売する許可をくださいませんか?マチルダ様!」


「うふふ♪いいでしょう。

交渉は後日に、宜しくて?」


「じぃ!商談の準備を進めるのです!それから、バニラビーンズの栽培を急がせるのです!」


「お任さ下さい!ミッシェルお嬢様!!」


「ハオからミッシェル様にお礼をさせますわ」


マチルダ様から、ダンスを誘えと無言の圧力がかかる。休憩を!誰か!休憩下さい!


「ミッシェル様。僕と踊ってくれませんか?」


「まぁ、いいでしょう」


ミッシェル様は手を差し出す。

僕も手を取り、お辞儀した。手の甲にキスでも出来れば一人前だけど、僕には敷居が高い。


ダンス広場へ移動し、改めてミッシェル様を見る。くぅ!可愛いぞ!やはりピンク色の髪の毛は反則だ!ツインテールではなく、お団子にまとまられているではないか!


「ミッシェル様、バニラビーンズありがとうございました。美味しいお菓子が作れて、光栄に思います」


「いえ、私もこんな事になるとは思いませんでしたから」


「・・・」


「・・・」


何も思い付かない。

とうすればいい!?


「あの………」


「どうされました?」


「いえ、………何でもありません」


気になる!何でも無いのか!?

しかし、それよりも問題があるだろ!何を話したらいい!?愛を囁くのは禁止されてるからなぁ。僕はミッシェル様の事、全然知らない。あ、ファリス様の時の様に聞けばいいのか。


「ミッシェル様の領地では、何が作られているのですか?」


「え!?」


「いえ、僕は黒ゴマと、柚子を探しておりまして。何処かにありませんでしょうか?知っておられましたら、教えて頂きたいのです」


「そ、そうでしたの。・・・私の領地にはありませんわ」


「そう、ですか」


「で、でも、マーガレット様の領地なら、手に入るかもですわ」


「え!?」


「融通して頂けませんか?」


「・・・仕方ありませんわね。今回だけですわよ?」


「ありがとうございます!ミッシェル様!」


「私の領地は、コーラル地方の真下にあって、その左隣がマーガレット様の領地ですわ。今の季節だと、枝豆とキャベツが取れますわ」


「枝豆!?」


「驚く所、そこですの?」


「大好きなんです!」


(え!?ハオさんが大好きと言ってますわ!何故!?)


「そ、そんなに好きなのですか!?」


「愛してます!欲しいです!全て!!」


(ハオさんが求婚!?それも私に!?突然過ぎますわ!)


「タダでは無理です!?」


「僕には出来る限り!何でもしますから!」


「ひゃあ!?」


「枝豆を下さい!!!」


「解りましたわ!その申し出、受け………へ?」


「ビールのお供に最高なんです!枝豆!」


ミッシェル様は肩を震わす!

そして、涙目で僕を睨む!すると、物凄いスピードで叩かれた!


バッシーン!


「ぶげは!?」


右頬が紅葉の形を構成する。

僕は何が何やら分からないまま、その場で硬直するしかなかった。


その時、失礼な事をしたから、失礼執事と呼ばれる様になる。


称号 失礼執事を得た!


誤解だ!僕は何もしていない!こんな恥ずかしい称号いらねぇ!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ