表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
神様!お願いします!  作者: ハロ
三章 生きるか死ぬか
36/80

35話 神様!秘密にしておいて下さい!

この話は短目です。

僕の文章力の無さですね。追加してこれですから。

マチルダは泣いていた。

ミネアとハオのダンスを目撃したからではない。


ハオの月の話【岩石姫】を聴いたからだ。

言い伝えや、伝説は各地に存在する。しかし、月をモチーフにした話等、無かったのだ。


驚いた!

そして、感動したのである。憧れる気持ちを抑えきれない。一刻も早くハオと話したい!


が、それは叶わなかった。

ハオはミネアにキスを願ったのだ。何だろう?このもやっとした気持ちは?決して拭えない、この感覚にマチルダは震えた。


ハオがおおはしゃぎする。

そして、あろう事か、手を繋いでいるではないか!


ダンスをするのは仕方ない。

練習して貰わなくては困る。だけど、そこには自分が居ないのだ。止まっていた涙が頬を伝う。


何故、彼処に居ない?

何故、手を繋いでいない?

何故?何故?そう自問自答する。答えは分かっているのに。


ハオとの距離を置いているのは自分なのだ。身分が違い過ぎる。わたくしは国王陛下の娘、継承権第12番目のマチルダ・クロスロード。


皇族と平民が結婚する事は出来ない。

それを歯痒く思う。けれど、それは仕方ない事なのだ。自分は政治のコマでしかない。馬の骨も知らない馬鹿貴族に、嫁げと言われれば行くしか無いのである。


ハオならどうするだろう?

彼が貴族ならば、断れるか?多分、自分の言いたい事、したい事が言えると思う。


わたくしはハオになりたい。

でも、それは出来ない事なのだ。そう諦めるしか手立ては思い付かない。


ミネアとハオのダンスを見つめる。

思い出す。ハオがわたくしの誘いを断った事を。


「わたくしとエッチしなさい!」


「ごめんなさい!好きな人としか出来ません!」


本当にそうなのだろうか?

崩落させれば、素直にエッチしてしまうのでは?


わたくしは嫌な女だと思う。

人を試す。そんな馬鹿げた事をこれからするのだと。いけない!そんな事を考えては!負の感情に飲み込まれながら、マチルダは耐える。


「ハオ、ハオ!ハオ!!」


マチルダは無意識にスカートに手を伸ばす。クチュ、クチュと音を立て、ハオを見つめた。これがいけない行為だと分かっていても。自分を慰めるしか、この思いを紛らわす事は出来なかったのだ。


次の日、ハオはダンスが上達していた。

格段に違いがハッキリと解る。一晩で好くなる訳ではない。毎日の成果が現れたからだ。でも、明らかにやる気が違う。ご褒美のキスが欲しいらしい。


わたくしの唇ならば、いくらでも差し上げても良いのに………マチルダはハオとのキスを想像する。唇を右手の人差し指で触れた。


まだマチルダには自覚が無いようだ。

ハオを目線で追いかける。そして、ダンスを教えている時の肌の触れ合いに。


「今日はここまでですわ」


「ありがとうございます!」


「かなり上達しましたのでぇ、練習は本日で終わりにしますかぁ?」


「嫌です!!絶対に!!!」


マチルダは怒鳴った!

人生で初めてでかもしれない。フローラはビックリして、泣き出す。それを見たマチルダは慌てて、フローラを慰めるのだ。


「泣かないで。フローラ」


「ごめんなさいぃ。ごめんなさいですぅ。うぐ」


「わたくしのせいですわ。フローラ、謝らないで。ハオ、少し外してくれませんか?」


「はい。わ、分かりました」


フローラには説明しよう。

昨日合った出来事を。そして、崩落するのを手伝って貰う為に。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ