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神様!お願いします!  作者: ハロ
三章 生きるか死ぬか
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33話 神様!特訓の成果は直ぐには表れません!

この話には、嫁の風呂に入らない理由が記載されています。汚い表現が含まれていますので、閲覧する際は十分注意して下さい。時にはしない、もしくは、中断する心構えも必要だと思います。

その日から地獄が続いた。

1にダンス、2ダンス。

3、4もダンスで、5にダンス!


休ませてくれぇ!!

体力が持ちません!そして、ヒールで強制回復!無限ループに陥っていた!魔法は凄いけど、精神が削れるんだよ!


「さぁ♪体力も回復しましたし、引き続きダンスの練習が出来ますわね♪」


「は、………い」


ゲームでは、よく魔法にはMPが精神力になっている。だが、この異世界は少し違うのだ。


魔力を操るのが上手いか、下手かのみ。

体内に魔力が微弱にしか流れておらず、代わりに空気中に含まれるマナを集める。そして、対価とするのだ。


物理法則をまるで無視した事は出来ない。例えば、大量の水を出す!とか、氷の塊を出す!とかだ。


そこに雨の元になる積乱雲があれば、大雨を降らしたりする事は可能だが、アニメの様なドビューっと人に向けて撃つのは不可能である。


魔法の火系統ならば、空気中の不純物を集め、摩擦で静電気を発生させ、着火し粉塵爆発を起こす。場合によっては、酸素のみ、水素のみを集める。


魔法の風系統ならば、空気を圧縮し、そこへ加熱、冷却する。その風を一気に解放すると、熱風、冷風となるのだ。そのまま拡散しても良い。エアコンの原理だ。


火、水、風、土、雷の5系統 + 光、闇、癒の3系統が基本となる。それ以外にも、古代魔法と呼ばれるのもあるが、それは現在失われており、誰も使う事が出来ない。(いにしえ)の魔法とも呼ばれてる。


魔法には幾つかの原則がある様だ。

消費したマナは暫く回復しないので、魔法を多用する事は出来ない。低級魔法は少ないマナで、超級魔法は大きなマナが必要となる。


要約すると、マナが無ければ、どんな大魔導士も魔法を使う事は出来ないのだ。


火は水に弱く、水は雷に弱い。雷は土に弱く、土は風に弱い。風は火に弱くジャンケンの役割みたいなモノだ。しっかりと物理法則に乗っ取っているので、それに限りではないが。


光、闇、癒だけは違う。

光と闇はお互い弱点となる。が、癒だけは特殊となっており、光と合わせれば回復魔法に。闇と合わせれば状態異常魔法にとなるのだ。使い方次第では、薬にも毒にもなる。癒のみ弱点の属性は無い。


「マチルダ様は、凄いですね・・・ヒール無しなのに、僕の相手をずってしておられますから」


「これくらいは当然ですわ。8時間くらい続けても」


「ひぃ!?」


昼から5時間、マチルダ様がダンスの稽古をしてくれている。ミネアさんは用事をし、フローラさんは僕の専属回復役に徹していた。まぁ、ヒールされている時が休憩になるんだけどね。


「では、今日は終わりにしましょう」


バタリ!

僕は疲れて倒れた。ミネアさんに怒られるが、マチルダ様が許してくれる。でも、一向に上手くならないんだよな。はぁ、後3日したら夜会。


グー!

腹が減ってはダンスも出来ぬ!僕は食堂へ向かった。


余り物で作られた惣菜とパンを口にする。

豪華な食事をしたいなら、22時くらいの時間を狙えば良い。だが、こんな精神的に疲れた状態では、そんな気にはなれないのだ。


「ハオ、大丈夫か?」


「ええ、多分」


隣にはミネアさんが座っている。

食事の時間は各自バラバラなので、こうして一緒に食べる機会はあまり無い。もしかしたら、僕の事を心配して来てくれたのかもしれないな。


「………調子は………どうなの?」


「ははは……頑張ってますが、あまり(かんば)しくありません」


「・・・」


「もっと練習した方がいいのは分かるんですが、相手も居ないし………イメージトレーニングするしかないですね。ははは」


「な、な、なら、ぼ、僕が、ゃ、………ろ…………う………か?」(小声)


ミネアさんは顔を真っ赤に染めていた。

何が言いたいか分からないし………まさか、ね?間違いかもしれないが、聞いてみるか。


「はぁ、ダンスの相手を誰かしてくれたらなぁ?」


「だから、僕がしてあげる………よ」(小声)


もしかして、もしかしてだが、ミネアさんが承諾してくれるのか?小声でよく聞こえなかったから、耳を澄ませた。「僕が……あげる」は辛うじてきこえたのだ。


「え!?いいんですか!?ミネアさん?」


股の間に両手の手首を突っ込み、下を向いてコクコクと頷いている。くぅ!可愛い!これぞ、乙女だ!地球には乙女等、存在しなかったが、異世界には乙女が居たとは!!僕は暫く感動して涙を流す!


嫁の豹変ぶりで、僕は女は皮を被った男だと思う様になった。


「お風呂上がったから、早く入ってね!」


30分経過~、2時間経過。

何度も入る様に促すが、全く入る気配が見えない。そのまま放置しては、お風呂場がカビだらけになる。だから、早く入って欲しいのだ。もう、お母さんが親父に言っている気分となる。


声の質は、オッサンの低音へと変わり、怒鳴り散らす!子供は罵倒され、言葉の暴力に怯える日々。背中を毎日、何度も何度も掻かされるのが、嫌で、嫌で仕方無かったのだ。


背中を掻きたくない理由は、風呂に3日入らないから、爪の奥に垢が溜まる。それが嫌で嫌でもう最悪の気分となる。因みに頭は1週間に1回しか洗わない。禿げるからだそうだ。生理になると1週間風呂に入らない。理由は、湯船が血まみれになるからだそうだ。


※水圧で漏れる事はありません。しかし、大量に出ている場合は、その限りではない。


以上の理由から、地球には乙女は存在しない。


「ミネアさんに相談して、良かっです」(小声)


(ハオとダンスが踊れる。楽しみだなぁ♪)


「では、お願いします!」


「う、ん。じゃあ、………行こうか」


こうして僕は、月明かりの下で、ミネアさんとダンスの練習をする事になった。

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