30話 神様!マッサージは気持ち良いそうです!
僕は少し緊張していた。
マチルダ様から手紙を受け取ったのだ。手紙の差出人は、ミッシェル様だった。バニラビーンズが収穫出来たので、来て欲しいとの事。それを聞いて、少しだけホッとした。自分宛の手紙は、心臓に悪い。
手紙は僕には読めない。異世界の言葉だから。翻訳魔法で、自動翻訳されるが、書かれている事はそのままなのだ。
2016年1月13日僕宛に手紙が来た。
家庭裁判所からの出頭要請。嫁からの離婚調停の申し立てが行われたのだ。同居してるのに、このケースは極々稀らしい。
事前に僕は家庭裁判所に行っていた。
2016年1月8日。九州から関西へと帰任する事が決定していた。なので、離婚調停をするか悩んでいたのだ。期間が3か月しかない。なので、ここでやっても結論からして、意味が無いのだ。
九州→関西への離婚調停の転送手続きも、一応出来る。だが、それを承諾するかは家庭裁判所次第なのだ。殆どのケースで、転送手続きは受理されない。なので、僕は諦める事にした。一応、提出用紙を貰い、何度も見ていたおかげで、それ程、怒りも込み上げなかった。
知らなかったら、激怒してどうなっていたか解らない。やはり情報を先取りするのは、間違ってはいなかったのだ。
因みに、離婚調停は2回やって、何も決まらなかった。
それと、大事な事を言おう。離婚調停への欠席は5万円の罰金である。
「ですので、来週の予定は開けておいて下さいね」
「はい!」
(ハオには、お茶会の誘いだとは内緒にしておきましょう。当日、ドキッとさせないとね♪サプライズは必要ですわ!)
「ミネアとフローラは後で大事な用件があります」
二人は返事すると、マチルダ様のお世話に戻る。
その次の日からは大変だった。
シャカシャカシャカシャカ!シャカシャカシャカシャカ!
そう。
マヨネーズ作りに・・・。
今作っているのは、試食分である。
色々な人達に食べてもらい、購入するか検討する様にお願いする為だ。定期購入が見込めれば、業者に委託して今後、販売する予定である。
これは僕にとって、大切な仕事だ!
水汲みや薪割りで、僕は役に立つ事が出来ない。ミネアさんやフローラさんに迷惑かけてばかりだ。だから、これくらい頑張らなくてはね!
「はぁ、腕がパンパンだ」
2時間もかき混ぜていたんだ。
腕の感覚はもう無い。肩よりも上に上げられないよ。頑張り過ぎたか?
部屋に戻って、ベッドで休んでいると、フローラさんが訪問して来た。
男の部屋に無用心だと思う。けど、この人は天然だからなぁ。まぁ、腕が使えないから、間違いがある事は無い。
「ハオさん。マヨネーズ作りどうですかぁ?」
「もう腕がパンパンですよ!肩も上がらないし………ははは。でも、沢山作れましたから!!」
「ならぁ、私がマッサージしましょうかぁ?」
「え!?でも、悪いです!」
「大丈夫ですぅ。私これでもぉ、上手なんですぅ!」
断りきれない。なので、マッサージしてもらう事にした。
少しだけ揉まれ、良くなったアピールをする。それで解決だ!ついでに、フローラさんの手のひらの感触を味わおう!
「では、お願いします」
「お任せ下さいですぅ!」
フローラさんが手を翳す。
緑色の光が僕の肩に当たった。温かい優しい感覚である。血流が滞っていたのが、一気に開通した。血の巡りが良くなり、肩が熱くなる。
「ど、どうですかぁ?」
「フローラさん………僕の知ってるマッサージとは違います」
「え?これじゃ無いのですかぁ!?」
「残念ながら・・・」
柔らかい手の感触を期待していたのだ。
それが魔法で肩こりを解決されてしまった。気持ちいいとか、痛いとかも無い。肩を回してみると、腕が上がるようになっていた。期待を裏切られたが、まぁ、治ったのだからヨシとしよう。
「まぁ、でも、疲れも無くなったし、楽になりました。ありがとうございます」
「ハオさんの知っているマッサージとはぁ、どんな感じなのですかぁ?」
「えーと、天にも昇る気持ち良さ。至福の時間ですね」
「マッサージとはぁ………そんなに凄い事なんですかぁ?」
フローラさんもマッサージに興味あるのか。そういえばあんなにも大きなメロンが2つも搭載されている。以前の薪割りで、前のボタンが吹き飛んだのを思い出す………うあ!前屈みになってしまう!
胸の大きな人は肩こりに悩まされるて聞いたな。
机に置いたりして、重みを一時的に無くすのを見た事がある。よく500のペットボトルを2つ紐で結んで、首からかけてみろ!と、言われたが、フローラさんのメロンはそれ以上ありそうだ。
「僕がマッサージしましょうか?」
「えっ?いいんですかぁ?」
胸が大きくて良い事は無いと聞く。
ここは、一肌脱ぐか!
「フローラさん、服を脱いで下さい!」
「ふぇ!?」
(ハオさん!大胆ですぅ!いつもの遠慮しがちな所では無いですねぇ。マッサージってぇ、服を着ていたら効果薄くなるんですかぁ?流石はハオさんですぅ)
フローラさんは少しだけ躊躇った。
しかし、覚悟を決めたとばかりに脱ぎ出す!おいおい!僕の方へ向いて脱ぐのか!?この異世界はノーブラが主流だぞ!メロンが!メロンがぁ!!
「あ、いや!全部じゃなくてですね!少しだけ肩をはだけさせてくれればいいですよ!僕に裸見えちゃいますから!」
「はぁあ!ヤダ!ハオさんったらぁ!」
もう少しでメロンを直視出来てしまう所だった。
危ない、残念、はぁ、である。
「後ろを向いて、肩を見せて下さい」
「解りましたぁ」
うなじが色っぽい・・・。
左にまとめてある髪を前に寄せているからだ。直視するのは初めてで、こんなにも興奮するのかと驚いた。ほんの少しのうぶ毛が、こんなにも際立っているとは!最高だ!僕は感動する。
「では………開始します」
手がフローラさんの肩に触れた!
「んぁ。くすぐったいですぅ」
「が、我慢して下さい!」
僕も我慢しているんだ!息子が起き上がろうとしているからね!汗が少しの粘っこい。体温がフローラさんに移っていく。
肩甲骨からマッサージを始めた。
そこから、骨に沿って上に移動させていく。親指で最初はソフトに押していくのだ。同じ所を何度も攻めない。痛くなるからだ。親指には指先よりも関節の曲がる所で、しっかりとツボを刺激する。
「はぅ………あぁ………き、気持ちいぃですぅ」
今度は、肩の付け根に移動した。
ここは親指の指先を使う。グイグイグイグイとリズミカルにだ。
「ぅあ!………くぅ…………はぁ!…………そ、…………こ…………いい♥」
おっ、コリコリ発見!こいつは、揉みほぐさねば!
押しつつ、円を描くように力を込めた。左手は反時計周り、右手は時計周りに。少しずつズラしながら上に移動させていく。
「あっ♥……んん!!あっ…………き、くぅ!!」
「このコリコリがいいのですか?」
「そう!そのコリコリ♥…………もっと!…………お願い♥」
焦らす為に、また最初へ戻る。
そして、1セット繰り返すのだ。フローラさんはもう息も悶え、声にならない声を発している。やはり巨乳は肩こりになるのか。そういや、午後と仕事終わりに、マッサージの魔法を使っていると言ってたな。こんなので良かったら、毎日揉んであげたいよ!エロエロだし!これで、今日のおかずは決まりだな!ぐへへへ。
さあ、次は首だ。
フローラさんの顎に手を伸ばした。手で頭を支えるようにする。
「首の力を抜いて、リラックスして下さい」
「りょう、かい、れ、ふ」
右手の親指に力を込めた。
指先で力を加え、関節部分で揉み解す。グリグリと反時計周りに、指圧していくのだ。
「そ、それ!………いぃ!………は、お、さん♥……んぁ」
「次は左手に変えますよ」
「はぁ、………はぁ、…はぁ」
左手で首筋を指圧する。
「はぅ!……んぁ!…………くぅ………はぁ、…………あっ♥」
「では、首の根っこ行きます!」
指先に力を込める!
ぎゅっ!ぎゅっ!から、ぎゅーーーっ!ぎゅーーーっ!とだ。
「ひゃあ!?………くううう!!………かぁあああ!!」
僕の親指をフローラさんが甘噛みする!
唾液で、親指がベトベトだ!唇で指が吸い付かれる感覚がある!歯で軽く噛まれ、僕は不覚にも感じてしまった!
「あっ!」
首の根っこから手を離す。
かなり楽になると思う。この痛みの先に、解放感が楽にしてくれるからだ。
「はぁ!はぁ!はぁ、はぁ。すっごくぅ、楽になりましたぁ♥」
「最後の仕上げしますね」
フローラさんの、背筋を正す。
右膝を背骨に当て、両肩を持つ。その状態で反らすのだ!
「こんなのぉ!凄い事ですぅ!!はぁああん!!ダメですぅ!」
うっは!メロンが剥き出しだ!
突起物が突起物がぁ!!上半身を反らしているので、巨乳は更に強調された!ぐは!す、凄い!!僕も前屈みでは済まなくなっている!
ふと、窓に目が行くと、そこにはミネアさんが居たのだ!凄まじい般若の様な顔をしている!!僕は震え上がった!勿論、息子も鎮まる。
バーン!
窓が勢いよく開いた!
「ハーオー!昼間っから、エロい事してるんじゃない!この超ウルトラミラクルスーパードエロガッパがぁ!!!」
「こ、こ、これは、ご、ご、誤解で、ぶはっ!!」
ミネアさんのボディーブローが炸裂した!
一瞬、空中へ舞う!息が止まる!苦しい!痛い!それ以外、何も考えられなかった!
そして、回し蹴りを食らい、僕は窓の外へ吹き飛んで行った!!意識はもうその時には無かったのだ!!
「ふぉえ!?ハオさん!?」
「死ね!死ね!死ね!乙女の純情を無下に!ぐあああ!」
ミネアは出て行った。
ハオは称号を得た!
超ウルトラミラクルスーパードエロガッパの称号を獲得する!




