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神様!お願いします!  作者: ハロ
三章 生きるか死ぬか
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27話 神様!異世界で初デートです!中編

いけない!遅くなってしまった!

弁当に力を入れ過ぎて、飲み物を用意するのを忘れてしまったのだ。だから、余計に時間をロスする事となる。


部屋に戻ると、扉が少し開いていた。

あれ?ミネアさん来てるのか?待たせて悪いなぁ!慌ててそこへ駆け寄った。だが、そこには誰も居ない。


スレ違いだったのか?

ふと、床を見る。そこには水滴の跡が付いていた。・・・もしかして?不安が過る。


デートに誘われた相手が部屋に居なかった。だから、騙されたと思ったかもしれない。この水滴の跡は涙なのか・・・。僕は馬鹿だ!


急いでミネアさんの部屋に行く!


コンコン!


「ミネアさん!ミネアさん!ハオです!」


返事は無い。しかし、このまま引き下がる事は出来ない。

僕は扉を開けた。しかし、そこには誰も居なかったのだ。


どうする!?

探さなくては!でも、何処を探せばいい?宛も無く探すのは無謀といえよう。ふと、頭に過る。マチルダ様ならば何とかしてくれるのでは?


僕は頭を振った。

ダメだ!情けない!マチルダ様の手を煩わせる等、最悪だ。僕はお弁当を背負い、外に走り出す。


「あらぁ?あれはハオさんじゃないですかぁ?」


「ハオがとうしたの?」


「この間のぉ、バケットを担いでぇ、外へ出て行きましたよぉ」


「………そう」


マチルダは一瞬、悲しそうな顔をする。

が、直ぐにいつもの表情を取り戻した。


「はぁ!はぁ!はぁ!」


急いで外に出たが、ミネアさんを見つける事は出来なかった。他に行きそうな場所は解らない。くそ!詰んだのか!?


もしかしたら、水汲み場に居るかもしれない。

藁にもすがる思いで、僕は走り出した!


「ぜぇ!ぜぇ!ぜぇ!はぁ!はぁ!はぁ!ふぅ」


やっぱり居なかった。

大粒の汗が頬を伝う。やけに弁当が重い。太陽の照り付ける日の光に、僕は見上げて、ただ呆然と眺めていた。


「ハオさん」


声がする方を見ると、フローラさんが居た。


「フローラさん!ミネアさんを見てませんか?」


「ミネアですかぁ?」


「待ち合わせしたのですが、お弁当作ってたら遅刻して・・・それでいなくなっちゃったんです」


「それでぇ、バケットを持参しているんですねぇ」


「僕はどうしたらいいのか・・・」


「ミネアならぁ、そこに居ますよぉ?」


フローラさんは木陰を指差す。

そこには、こちらを申し訳なさそうに見ているミネアさんが居た!僕は駆け寄る!すると、ミネアさんは後退りするのだ。


「………来ないで」


「ミネアさん、すいません。

お弁当作ってたら、遅れてしまいました。あはははは」


目を赤くし、瞼は少し腫れている。

多分、泣いたのだろう。ミネアさんを泣かせてしまった。僕は罪悪感に苛まれる。くそ!僕は何をやってるんだ!


手を伸ばす。


「嫌!来ないで!!」


「何故ですか?」


「………恥ずかしいじゃない。部屋でもう少し待てば良かったのに」


「どういう意味ですか?」


「トイレに行ってるかもしれない………お弁当の事も頭になかった………僕はお馬鹿じゃないか!?ハオにデートに誘われて、浮かれて部屋に行ったの!そしたら、ハオが居ないじゃない!からかわれたと思った!何でこんな簡単な事を、勘違いするかなぁ!?うっ、うっ」


ミネアさんは勘違いしていたのか。

僕が部屋に居なかったのは、騙されたと思ったからだ。だから床に水滴の跡があったのか。悲しくて泣いて、それで出ていった。



「ミネアさん、僕は来ましたよ。これからデート行きましょう!」


「どの面下げて行けっていうのよ!無理!僕なんか放っておいて、フローラと行けばいいじゃない!?…………はっ!?あ、…………ごめんなさい」


ミネアさんが行ってしまう!

僕はミネアさんの腕を掴んだ!振りほどかれそうになる!でも、ここで離したら男じゃないだろ!


「もう!嫌!離して!?」


「絶対に!離しません!!」


僕は思いっきりミネアさんを引き寄せた!

そして、抱き締める!柔らかい感触が僕を包み込んだ!良い匂いがする。これはバラの香りだな。ミネアさんの頭に手を乗せた。


「うえん!えっ!ひっく!あああああ!!」


「大丈夫。僕は怒ってませんから」


僕の肩に大粒の涙が零れた。

ミネアさんは大泣きしたのだ。そして、僕を強く抱き締める!痛い!痛いよ!爪が!刺さってるよぉ!!


頭を撫でていると、ミネアさんは大人しくなった。

もう涙も枯れたようだし、大丈夫だろう。ふと、視線を感じる。そういえば誰か居たなぁ。


「ハオさん!私お腹一杯にさせられたですぅ!」


「ひゃ!?」


「ミネアもぉ、ハオさんにくっつき過ぎですぅ!!」


「あわ、あわ!」


ミネアさんは恥ずかしそうに飛び跳ねた!

僕も横に離れる。うわぁ!やらかしたぁ!恥ずかしい!顔が熱いぞ!


「これからどうするのですかぁ?」


ミネアさんは僕を見る。

決めて欲しいのだろう。自分から言えないよな。


「ミネアさん、デート行きましょう!時間もあまりありませんが………この辺りを散歩ってのはどうですか?」


「………うん」小声


「ではぁ、私は帰りますねぇ」


「ご迷惑おかけしました」


「いえいえ。マチルダ様に報告しますからぁ♪」


「それは勘弁して!?」


フローラさんは無~理~と言って立ち去って行った。


「ミネアさん案内お願いしますね?」


「ちょっとだけだぞ………」


うわぁ!?

可愛い!ミネアさんのデレ最高!!こうして、僕達はデートというなの散歩をする事になった。

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