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神様!お願いします!  作者: ハロ
二章 行く末と狭間
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20話 神様!どうしてこうなったの?

ゴロゴロゴロ!

ゴロゴロゴロ!ゴロゴロゴロ!


マチルダ様がベッドで転がっている。

嬉しくて嬉しくて、堪らないご様子だ。お茶会が超が付く程の反響だったからである。


紅茶とサツマイモタルトの問い合わせで、ミネアさんとフローラさんも大忙しと、部屋を出たり入ったりしている。勿論、僕も忙しい。


主にマチルダ様のお相手をするのにだが。


レシピは僕が説明する必要は無いし、考案したヒント等は二人も知っている。だから、わたくしの話し相手をなさい!と言われ、僕はこうしてベッドの傍らにいた。


「シーアったら、もう10個も購入依頼をしてきたのですよ♪レイア様ったら、領地にサツマイモ畑をもう切り開いたそうよ!ミッシェル様は、レシピを開示して欲しいって、もうわたくしはどうすれば良いのでしょうね?ハオ?」


「ははは。マチルダ様の思う様にされては如何でしょうか?」


マチルダ様が頬をプーッと膨らませる。


「ハオが考えたのです!わたくし一人で決めて良い事ではありませんよ!」


「そう言われましても。僕の手柄はマチルダ様の手柄では御座いませんか?」


「それは………そうですけども………」


僕がベッドに腰掛けると、マチルダ様も隣に座った。手をモジモジさせ、何か言いたそうだ。こういう場合は、何か褒美を要求した方がいいのかもしれない。


「では、こうしてはどうでしょう?

褒美にお城の外へ行きたいです」


「それは何故ですか?」


「一度、城下町へ行って買い物をしたいです。僕はお金を持って無いので、出来ればお小遣いも………」


顎に手を当て、マチルダ様は考え込んでいた。そして、ハッとされ僕の方を見る。


「わたくしも城下町で、買い物がしたいと思っておりましたわ!二人で………デート………に行きます?」


マチルダ様は朱色に顔を染めた。

うわぁ!モジモジしてて、無茶苦茶可愛い!ナニコレ!?僕はどうすればいい?こんな近くに居たら、抱き付いてしまうじゃないか!!


手が勝手に!

ダメだ!僕!そんな事をすれば、どうなる?肩くらい手で寄せてもいいじゃないか!止めろ!殺されるぞ!じゃあ、腰に手を添えるくらいはいいだろ!死ぬ気か!?


天使と悪魔が僕の頭の上で対峙する!


迷ったら、リスクで考えろ!

触る→殺される。超ハイリスク、ローリターンじゃないか!命賭けるならば、最低エッチは出来ないと釣り合わない!


僕は悪魔を叩き潰した!


「ふぅ!マチルダ様。デートはダメです」


「もしかして、わたくしでは………不満なのですね!?」


いやいや!全然不満じゃないよ!寧ろ、土下座してお願いするくらいだよ!うわ!涙目になってる!おい!どうするよ?これ!僕が悪いの?ねぇ!?


「マチルダ様!不満処か、寧ろ光栄です!後生、語り継ぐべき事態ですよ!ですが、護衛が居なくては、僕ではお守りする事が出来ません!なので、デートは、その、ね?」


「そうですわね。ハオでは何かあれば、対応するのが難しいです。仕方ありませんね」


よし!デートは無くなった!

残念だけど、仕方無い。城下町には一人で行くか。でも、道知らないからなぁ。僕は迷子スキルレベル72だから、間違い無く迷うだろう。


※ステータスとスキルは魔法で確認出来る


うーん。誰か誘うか?

サラさん、スミスさん・・・ミネアさんかフローラさんはどうだろう?案外、ボブソンさん誘ったら来たりして!な、訳無いか。


「では、こうしましょう。ミネアとフローラに護衛に連れて行けば良いのです!」


「へ?」


「ミネアもフローラも、見た目よりも強いのですよ?ミネアは武術、フローラは魔法が得意なのです!」


「はぃ?」


「馬車を手配して~、お弁当も欲しいですわ!ハオ!よろしくて?」


「ヨロシクテ?」


「まぁ!では、早速、ミネアとフローラを呼ばないと!」


ミネアさんとフローラさんを魔法で呼びつけている。あれ?何が起こっているの?一人で城下町へ行くハズが、いつの間にか、4人で行く事になっている!


「ハオ!わたくし城下町でお買い物は初めてなんです!楽しみですわ!うふふ♪」


「そ、そ、そうですね!僕も何だか楽しみで寝れませんよ!ハハハハハ」


こうなったら、腹をくくるしかない!

折角だから、お弁当は僕が用意するか。はぁ。胃薬って売ってますかね?


部屋に戻り、明日の事を考えよう。

弁当と飲み物、馬車の中で食べれるオヤツがいいか。


コンコン。


「ハオ!どういう事だ!?」


「どうと言われましても………」


「もしかして、お前がマチルダお嬢様をたぶらかしているんではないだろうな?そうであれば、その首へし折ってやるぞ!」


「ハオさんも案外手が早いですぅ」


「あの、ちょっと待ってくれませんかね?」


「何を待つと言うのだ!!」「言い訳は見苦しいですよぉ?」


何でこの人達、人の話を聞かないの?

城下町に行く許可をお願いしたら、何故かデートする事になったんだよ!どうやって変換すればこうなるの?僕が聞きたい!


「デートではありません。皆でお買い物に行くのです」


「嘘を付け!本当の事を言え!」「ハオさんはここが不満ですかぁ?」


「はぁ、僕は私服持って無いんです!パンツとシャツも2つずつしかありませんから、雨が降ると乾かないんですよ!生活用品も欲しいし、特に歯磨きを何とかしたいんです!手でゴシゴシとか、木の枝でグリグリはもう嫌なんです!!」


「ハオ、僕が悪かった!な!機嫌を直せ?」


「気付きませんでしたぁ」


ここで働くのは、殆どが女性だ。

男にとって必要なモノは違う。大体は揃うが、その揃わないのが欲しい。痒い所に手が届かないみたいなのである。


そういや、コックのボブソンさんに聞いても良いなぁ。あの人、何処に住んでるのか知らないけど、何かヒントになるだろう。よし!後から聞きに行くか!

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