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神様!お願いします!  作者: ハロ
二章 行く末と狭間
18/80

17話 神様!朝ごはんは大事です!

「・・・なさい!」


「・・・ですぅ」


何か聞こえてくる。

頬をつつかれ、体を揺すられていた。すると、急に寒気がする。寝返りで、布団を蹴り飛ばしたのだろうか?


「キャー!これぇ!?」


「うわ!?マジ!?」


「男の子人ってぇ、こんなになるんですねぇ!」


「フローラ!もう止めよう」


「ちょっと脱がしてぇ、確認してみますぅ?」


何だか困った事が起きているぞ。

男は皆、朝にテントを張る。これは生理現象なのだ。オシッコを我慢しているのも、その原因の1つかもしれない。


だが、ここで見られても困る。

恥ずかしいので、狸寝入りは止めて起きる事にした。


「あのー、女の子がそんなはしたない事しちゃ、ダメですよ」


体を起こし、ベッドに座った。


「フローラさん、ズボンを下ろすの止めて下さい!もう起きてますって!ねぇ!聞いてます?」


「ちょっとだけぇ!先っぽだけですからぁ!」


それ女の子にやらせて欲しい時に言う、ヤンキーの定番の発言じゃねーか!普通に考えてたら、そこまでやったら、最後までやっても同じだよね?まぁ、先っぽだけで、満足出来る訳無いのに・・・。


「フローラ、もうハオも起きたし・・・それはそうと、今日は大事なマチルダ様のお茶会なんだぞ!ハオ!さっさと支度して、準備に取り掛かるからね!」


「残念ですぅ」


「なら、出て行ってくれませんかね?

着替えられませんよ」


二人共、一向に出て行く気配が無い。

僕の裸等、見てもツマラナイのにね。つーか、息子よ!いい加減収まってくれないか?


「ハオがサボらないか見張ってるんだ!けっしてだな!お前の裸を………その……見たいとか、ないぞ!」


「ハオさん!その股関の膨らみはぁ、何ですかぁ?うふふ!ハオさん!答えて下さいよぉ?」


僕はイジラレキャラでは無い!

そして、イジラレても嬉しくないぞ!そういうのは、芸人に任せるべきだと思う。


仕方無いので、上から着替える。

シャツを羽織り、ボタンをつける所で背中に柔らかい感触が!!もしや!これはメロンが背中で潰れたからですかぁ!?


首筋に吐息がかかる。

フローラさんの顔が僕の左頬に密着した!顔を動かせばキスしてしまう!そんな距離だ!甘い香りが漂い、頬と頬が擦れる。


「お手伝いしますねぇ」


フローラさんがボタンを取り付けていく。

ああ!堪らん!時折、『ぁん』と言う吐息混じりの声を放つのだ!背中でメロンが擦れるからか?それとも突起物が、ボタンを取り付ける時に、ズレるからなのか!?ヤバい!!頭はもう、そんなエロい想像で一杯だ!!


ノーブラ最高!イエス!時間よ!止まってくれ!


「んしょ、終わったですぅ」


「・・・ありがとう、ございます」


朝から精神を削られるとは!

息子は未だに健在である!もう収める事は出来ない!放出したいが、そんな時間も無いし・・・悲しい!!このまだある温もりと感触で2回はイケそうだ!だから、本当に残念である。


「あれぇ?手のひらが少しベタベタするですぅ!ネバネバするしぃ、糸を引きますねぇ」


うわ!フローラさん!それダメ!

もしかして、最後のボタンを取り付けた時に、息子とファーストコンタクトしたのか!?慌てて、胸ポケットからハンカチを取り出した!


「あっ!?」


「ペロリッ。少ししょっぱいですぅ」


何故舐める!?本能がそうさせたのかもしれない。あれは納豆だ!フローラさんの朝ごはんは、納豆を食べたんだ!だから、気が付かずに付着していたのかもしれない。そういう事にしておこう。


僕は素早くズボンを着替え、上着を着た。


「もう着替えましたので、行きますよ!」


「えへへ。朝ごはんに行きましょうねぇ♪」


「ハオの馬鹿、ハオの馬鹿、ハオの馬鹿」(小声)


食堂に着くと、席は一杯だった。

空くまで待つしかないか。と、思っていたら声がかかる。


「おーい!ハオっち!こっちこっち!」


「あ、サラさん」


「まだ朝ごはん食べてないだろ?一緒食べよう」


「え?相席いいんですか!ありがとうございます!」


城で働くメイド達は、皆ここの食堂で食べる。

バイキング形式を採用しており、好きな物を好きなだけ食べれるのだ。だから、遅いと何も残っておらず、珈琲だけの朝食となる事もあるらしい。


最初の1週間は、ここには立ち入りさせて貰えなかった。だから、ミネアさんが持ってきたパン1つと、水を飲んでいたのだ。何かパンに挟んでくれても良かったのに!と、思うが過ぎた事を言っても仕方無い。


ふと、心配してしまう。

息子は朝ごはんちゃんと食べているだろうか?


「おい!お前!冷凍庫に入れてある食パンを自分で焼いて食えよ!」


当時、6歳の息子に嫁は言い放った。

朝ごはんを用意して貰えない息子。僕が用意出来ればいいのだが、朝6時に会社へ行くのだ。起こして食べさせるのは、可哀想だから用意する事は出来なかった。だから、僕はシスコーンと牛乳を準備する。栄養価もバランスにも優れていた。だから、色々と考えたのだ。


学校の先生に何時も言われる。


「息子さん、朝ごはんしっかり食べてますか?二時間目終わった辺りで、お腹空いたと言うんです。そしたら、クラスの皆も釣られて言うんですよねぇ」


毎日シスコーンだと飽きる。

だから、時折、菓子パンを買う。それだと、沢山食べてくれるからね。


「お?ハオっちは、珈琲は無党派なんだね」


「ええ。珈琲は砂糖やミルクを入れるのは不粋です。このほろ苦い味わい、深いコク、渋みを堪能出来ますからね」


「ハオは珈琲が好きなのか」


「じゃあ、珈琲に砂糖とミルクをぶちまける私は不粋だなぁ!なんちゃって!!」


「そんな事はありませんよ。ジュースとしてなら、問題ありません。そういう特別な作り方もありますからね」


「これよりも美味しい?」


「ええ!100倍は旨いですよ」


「ハオっち!私の嫁にならないか!?」


「僕は男ですよ。嫁にはなりません」


サラさん、目が怖いです。

そして、無用心に近寄らないで下さいね。勘違いされても知りませんよ?


「ハオ!夫なら良いのか?」


ミネアさん、何を言ってるか分かりません。


僕は誤魔化しながら、パンと野菜スープを流し込む。


食後は珈琲をゆっくりと(たしな)みたい。2杯目の珈琲で香りを楽しむ。あー、今日も頑張るぞ!と思えてくる。珈琲様々だ。


「ハオ、準備は整っているのか?」


「はい。昨日のうちに石焼き芋は作っておきました。まぁ、サラさんにつまみ食いされてなければ?ですが」


「ハオっち酷い!いくら私でも、そんな事しないモン!」


「では、確認してきます」


「・・・」


何故かサラさんは黙りこんだ。

まさか、全部食べたんじゃないだろうな!!??


しかし、こんな事もあろうかと、金庫に入れておいたのだ。魔法の言葉で、金庫を開けた。石焼き芋を中から取り出す。昨日は、10本保管しておいたんだ。数を数える1・2・3・4・5・6・7・8・9………あれ?1本足りない!?123456789!何故!?無い!無いぞ!!


僕は金庫の中を確認する。

何度も見たが、やはり石焼き芋は何処にも無かった。袋に石焼き芋を入れ、僕は席に戻る。


「ハオさん、お芋はありましたかぁ?」


「それがですね・・・あったのはあったのですが・・・」


「何だ?ハオ、その中途半端な物言いは?」


「昨日、金庫に10本保管したんです。ですが、先程、数えたら9本しか無くて、1本見当たらないんですよ」


「ナンダッテー」「何だと!?盗難か!?」


「ハオさんの数え間違いではぁ?」


「いえ、それはありません。サラさんと一緒に数えて入れましたから。ですよね、サラさん?」


「あ、うん、そうだね……でもさ、あれだよ。ハオっち!私も数は数えた。でも、頭悪いし、記憶も曖昧なんだよね………だから、9本、だった…………かも、しれない、な?」


「こういうのも何だが、ハオは頭は良い。そして、記憶力も優れている。だから、間違うだろうか?」


「私もそう思いますぅ。お芋を焼いた時に数えましたよねぇ?あの時は確かに10本でしたぁ」


「キノセイダヨ、キノセイ」


僕はサラさんが怪しいと思う。

だが、人を疑うのは良くない。証拠も無いし、ましてや女の子だ。ここは僕の数え間違いとしておけばいい。9本あるのだ。スミスさんの分で、余分に作ったのだが、今回は遠慮してもらおう。次に渡せばいいからね。


「お?この匂いは!?石焼き芋だね!にしし」


「あ、スミスさん。おはようございます」


「あー!スミス!あのそのこれはね!あっちで話そう!!」


「昨日はありがとうね!サラ!そうか!ハオさんがくれたのか!ありがとう♪美味しく頂きました!ご馳走さま♥」


「・・・ははは。どう致しまして」


僕はサラさんを見る。

ギギギギ!と首を回した時に、音が鳴ったかもしれない。


「ハオっち、あははは!私は用事があるのでこれで!」


トンズラを使ったがの如く、サラさんは消えて行った。

まぁ、いいか。スミスさんにお礼がしたかったし。半分こにして、もう片割れがサラさんの胃袋に収まったのが、少し腑に落ちないが。


「あのつまみ食いの悪女め!許してはおけん!マチルダ様のお茶会が、もしも、失敗したら………地獄へ突き落としてやろう!」


「うふふ。【つまみ食いの悪女】

改めてぇ、【盗み食いの悪女】、に改名ですぅ」


「うは!ハオさん!私困った事しちゃった?ごめんなさい!」


「大丈夫ですよ!スミスさん!余分に作りましたから!元々、スミスさんにあげる為に、用意してましたから」


「私の………為に………ヤダ」ドキン!


「いたいたた!痛いです!ミネアさん!」


ミネアさんが、僕の二の腕をつねる!

本当に痛い!青アザになりますから!ジト目で僕を見ないで!


「さぁて!作りますか!」


「はいですぅ!」「そうだね!頑張ろう!」「私も手伝いますよ」


こうして、お菓子作りをするのてあった。

客人は3人。お土産に3本必要か。お菓子を多めの方が、インパクトもいいだろう。後は、これに合う飲み物を準備しますか!

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