表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
神様!お願いします!  作者: ハロ
二章 行く末と狭間
13/80

12話 神様!異世界で料理作りました!

ここは城の厨房。

料理は全てここで作られている。広さは宴会料理が100人分は軽く作れるだろう。まぁ、それくらい出来ないと、パーティー等、開けないからね。


掃除は隅々まで行き届いており、片付けも丁寧だ。僕は会社員だったから、5Sにはかなり厳しい。なのに、指摘する事が出来ない!流石だ!


まぁ、小姑では無いから、まぁ!こんな所に汚れが!指で隅をつーっとして、何!これ!埃だわ!なんて事はしない。


何時来ても、この状態なのだろう。

まぁ、それが出来ないから皆苦労するのだけどね。お偉いさんが見回りに来るから掃除しろ!片付けろ!ってね。


眺めても始まらない。

厨房を使わせてもらえる様に交渉しなくては。


「すいません!

厨房を貸して欲しいのですか!」


「ん?お前誰だ!?」


「初めて。

マチルダ様の執事のハオと申します」


「知らんな!帰れ!」


「そこを何とか!!お願いします!」


「ダメなモンはダメだ!」


そこに先程、通路ですれ違ったメイドが顔を出す。


「あ!!お姫様抱っこしてた彼じゃない!」


「あ、どうも」


「ねぇ。今度はどんな悪巧みをするのかな?うふふ!お姉さんに言ってみなさいよ!」


「このガキ、厨房貸せって言うんだ。意味わかんねぇだろ?しつこいからサラ、連れて行け」


「へぇー、今度は料理とかするのかな?」


「はい!料理作ってあげたい女性(ひと)がいるんです!早く作って食べさせてあげないと!」


「もしかして・・・

さっきお姫様抱っこしてたミネアに?」


「ですです!」


サラさんは悪い顔をして、僕の腕を肘でつつく。僕は恥ずかしくて顔が赤くなる。


「貸してやりなよぉ!減るモンじゃないしさ!この恋心ってヤツが分からないかなぁ?」


「煩い!減るんだよ!俺の神経がな!」


はぁ、めんどくさい。

もう!ちょっと厨房借りたいだけなのに!ああ、イライラさせてくれるよな!僕も一応料理作れるんだぞ!嫁がご飯作らないから、仕事から帰って作る日々!!12時間労働して、そしてご飯を作り、風呂に赤ちゃんを入れ、寝かしつけてたのを思い出す。ああ、殺意が沸いてきた!何で僕がしなくちゃならなかったんだ!?洗濯を回せるのは、夜9までなんだぞ!!帰ったら20時半だ!この野郎!!この怒りはこいつにぶつけよう!


「はぁ、こんな事言うのは失礼なんだと思いますが、言わせて頂きます。僕は世界一の料理人ですよ。厨房を空け渡しなさい!」


「な!?」「嘘!?」


「さっさと、パン、卵、牛乳、蜂蜜、塩、砂糖、胡椒を用意して下さい!!」


「てめぇ!不味かったらどうする?」


「いいでしょう!何でも1つ言う事を聞きますよ!でも、僕に出来る事でマチルダ様に迷惑が掛からない事!それでよろしいですか?」


「上等じゃねーか!おおん!」


「キャー!キャー!!材料は用意したよ!ハオっち!あんた凄いね!かぁ!こんな男に惚れられたい!」


僕はパンを包丁で輪切りにする。

そして、一口大に切って鍋に入れた。牛乳を入れ、一煮たちさせる。その間、溶き卵と蜂蜜、砂糖、塩、胡椒で味を整え、再び加熱した鍋に投入するのだ!

パンに水分を十分吸収させたら、鍋を傾け焦げ目を軽く付けた。よし!完成である!


「お腹に優しい

フレンチトーストのスープ仕立てだ!」


「ごくり!」


「に、匂いは悪くねぇな。だがな!問題は味!そう!旨くなくちゃ話になんねーつーの!」


「パクリ!モグモグ!うっんま!!何これ!?食べた事無い!はぁ!ヤダ!優しい味わいなのに、この満足感はどうなの!!」


「サラ!勝手に食うんじゃねぇ!はぁ、食うぞ!ハグ・・・う、う、み、認めん!認めんぞ!お前何者だ!!??」


「マチルダ様の執事ですが何か?

そしと、美味しかったですか?」


「ハグ!ハグ!何が!ハグ!執事だ!」


僕はお皿を引っ込めた。

そしてもう一度問う。


「美味しかったですか?」


「う、う、う、旨かった!

これでいいだろ!さっさと、皿を渡せ!」


「えい♪」


僕の手から皿が奪われた!

勿論、その犯人はサラさんだ!


「ちょ!おま!俺のだ!返せ!」


「ヤダですよぉ!これはハオっちから貰ったのです!返しません!」


「サラ!お前!さっき1皿まるまる食べたじゃねーか!食い過ぎは良くないんだぞ!俺のだ!返せ!」


「はぁ、僕は行きますので、片付けお願いしますね!それと、食べたかったらご自分で作って下さい!じゃ!」


僕は二皿手に持って、その場を後にした。

二人が厨房を走り廻っていたが、それは見なかった事にしよう。関わるのはもう後免である。


ミネアさんの部屋に着くと、フローラさんが出迎えてくれた。扉を開けるのどうしようか困っていた所だ。とても助かる。


「ミネア!ハオさんが料理を持って来てくれたよぉ何とぉ!手作りですぅ!凄いですよねぇ!」


「え!?ハオの・・・手料理!!??」


「う、うん。作ってみた。味見したから、味の保証はするよ・・・でも、不味かったらゴメン」


「あわ、あわ、あわ。そ、そんなの!食べてみないと分からないじゃない!美味しいか、美味しいかなんて!」


僕は微笑んで、皿を渡す。

ミネアさんはとても嬉しそうにしてくれた。作ったかいがあったというモンだな!僕も食べようかな。


「それを言うかなら、美味しいか、不味かですぅ。あ!ハオさん!二皿ありますねぇ!ジュルリ!」


目が怖い!

手も怪しい手つきだし!僕の分だけど、これを渡さないと酷い目に会うかもしれない。残念だけど、渡してしまおう。


「フローラさんもよければ、

食べま「ありがとうございます♪」」


凄まじい勢いで、皿を奪われる!

しかし、僕が料理した事にがバレていたとは・・・。フローラさんはストーカーかもそれない。気を付けよう。


「うんま!!何これ!!」


「美味しいですぅ!美味しいですぅ!!」


「あははは、お口に合って光栄です」


「ボブソンさんの料理より旨いかも!」


「ハオさんは世界一の料理人ですからねぇ」


あの人、ボブソンさんと言うか。

覚えておこう。そして、フローラさん!貴女、最初からつけてたんかい!!厨房使用許可貰ってくれても良かった気がするのだが。まぁ、いいか。


こんな可愛いくて、こんな綺麗な女性に美味しいと言ってもらえたのだ。それだけで、ご褒美といえよう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ