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神様!お願いします!  作者: ハロ
二章 行く末と狭間
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11話 神様!お姫様抱っこには公式方法がある様です!

どうしてこうなった!?


僕は今、人生で一番ドキドキしている。

理由は、ミネアさんをお姫様抱っこしているからだ!身長が高いので重そうに思うが、そんな事は全く無かった!実に軽い!僕でもお姫様抱っこ出来るくらいである!!


「おい、あんまりジロジロ見るなよ。

・・・恥ずかしい」


頬を染め、少し下を見ている。

(まぶた)は半分閉じており、恥じらいを見せる乙女だ!ううう!可愛いらしい!!


「ミネアさん、大丈夫です。

部屋までの辛抱ですから」


「う、う、うん」


左手を握り、それを顎にくっ付ける。

ああ、何だろうこれ。惚れちゃうだろうが!いつもの雰囲気が全く無いので、戸惑ってしまう。


「あら!ヤダ!」「まぁ、まぁ!」


廊下をすれ違うメイドに黄色い声を出された。勘違いされてしまったなぁ。でも、これは僕には何とも出来ない事態である。後で本人から、誤解を解いてもらうとしよう。


「くそぅ!違うと言っているのに!!」


「まぁ、まぁ、もう直ぐ部屋に着きますから!我慢して下さい。でも、僕で悪いですね。噂が広まってしまうの・・・すいません。もっとカッコいい男だったら、ミネアさんに釣り合うのにね」


「・・・そんな事はないぞ」(小声)


「え?何か言いました?」


「・・・馬鹿」


はぁ、好きでも無い相手にお姫様抱っこって、どうなんだろう?やっぱりカッコいい男の方が喜ぶのかなぁ。はぁ、凹むねぇ。


ミネアさんの部屋に到着したので、降りてもらう。部屋に入ると、何故かそのまま立っている。


「あの、何かいりますか?」


「・・・お姫様抱っこ」


「はい!?」


「お姫様抱っこして!ベッドに寝かせるまでやるのが普通でしょ!分からないの!?紳士の作法を知らない!?」


「なーにー!!??」


お姫様抱っこは、ベッドに寝かせるまでが普通だとぉ!どういう事だ!?まさか!遠足は家に着くまでが遠足という事かぁ!!おやつは300円までだけど、バナナはおやつに含みませんみたいな!!


ここは異世界だ。

僕の常識は通用しない。まぁ、あっちでも、お姫様抱っこの定義等知らんけど。紳士な対応を取らざるを得ない。


ミネアさんを待たせるのは、このお姫様抱っこの定義に反するらしい!ここはベッドまで運ぼうじゃないか!


「さあ!来て下さい!ミネアさん!」


ミネアさんは、僕の首に手を回した。

あれ?来る時は無かったぞ?しかも、僕の胸に顔を埋めている。

そうか!これが部屋からベッドへの公式方法なんだな!よし!そうと解れば恥ずかしくないぞ!ミネアさんの顔がかなり赤い。これは熱が再び上がったのか?一刻の猶予も無い!さぁ!やるぞ!


予め(めく)っておいたシーツを確認する。枕の位置も確認済みだ。今回は寝かせやすい様に、頭を右手側にしている。部屋の構造が、ベッドが左にあるからだ。


ゆっくりとミネアさんをベッド寝かせる。勿論、枕へ頭はフィットさせる様に!すると、顔が近いのだ。これは非常事態かもしれない。キスしたい衝動を抑え、僕は右腕を抜いた。


「あ、ありがとう」


「いえいえ、どういたしまして」


僕は照れ隠しをしながら、シーツを被せた。そして、椅子に腰掛ける。そういえば、こんな状況あったな。初水汲みの時だ。2往復しただけで、気絶したっけな。あの時、背負ってくれたのだろうか?もしかしたら、お姫様抱っこだったりして・・・まぁ、それは無いか!


「ハオ・・・何考えてた?」


「あ、いえ、いつしか水汲みの時に、こうした状況だったなぁと思いまして・・・まぁ、あの時とは逆転してますが、あはははは」


「そういえば、そんな事もあったな。ハオは非力だし、僕はビックリさせられたぞ。気絶するのだから、仕方無く背負う羽目に・・・」


「あはは、言い訳もしよう御座いません」


「いいんだ。僕が悪い。最初から無理させてしまったからね。体力があるか確認を怠ったからさ」


「でも、2往復って・・・みっとも無いです」


「今日の事で解った。ハオは体を使うよりも、頭を使った方が向いているってね。何を言っているか、判らなかった。最後まで聞いても理解は出来なかったけど、筋は通っていると思うよ。まぁ、何となくだけど・・・ね」


「いや、ミネアさんは間違って無いです!」


「どうして?」


「やってみてから考えろ!です!

僕は卓上論が嫌いなんですよ。お役所仕事って、問題起きても現場来ないでしょ?机の上で、物事を考えたって、答えなんか見つかりはしませんよ!!事件は現場で行っているんです!ってね。

水汲みもそうです。やらなくても分かります。僕の体力では無理だってね。でも、ほら!諦めたらそこで終わりなんです。終わったら、次なんて来ないですよ。

僕は実際やってみて、それから問題を考えるタイプなんです。やらずに何が分かりますか!、ってね!あはは、ツマナライ話をしてしまいました」


「・・・つまらなくないよ」(小声)


「僕はミネアさんに感謝してます。はぁ、何だかお腹空きましたねぇ。食堂に行って貰って来ます!」


「ハオ!」


「何ですか?料理の希望あります?」


「・・・馬鹿」


「ですよねぇ」


僕は扉を勢いよく開けた!


「ひぎゃ!?」


そこにはフローラさんが尻餅を着いていたのだ!

幸い、スカートの中身は見えなかったけどね。やはりロックオンのスピードは早かった!まぁ、男ならば誰でも搭載している機能だけど。


「何、やってるんですか?」


「えへへ・・・お見舞い?」


「はぁ、中入って下さいよ!僕は食べ物貰って来ますから。大分良さそうですが、無理させないで下さいよ?じゃ!」


まさかとは思うけど覗き?盗聴?

まぁ、フローラさんは天然だからなぁ。本当の事は分からない。それよりも、体調が悪いのだから、お腹に優しい食べ物にしよう。久しぶりに何か作るか!異世界初料理ってヤツですかぁ!!ラノベだと、恒例何だよね。まぁ、いいけど。

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