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神様!お願いします!  作者: ハロ
二章 行く末と狭間
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10話 神様!心臓が爆発しそうです!

部屋に戻ると、ミネアさんはベッドに寝かされていた。

僕はタオルを水に浸し、カラカラに絞る。手が濡れているので、(おでこ)(おでこ)を合わせた。かなり熱い。


「まぁ、まぁ、まぁ、まぁ♥」


「狡いですぅ!私もぉ!」


額を離した隙に、フローラさんが(おでこ)を当ててきた!顔近いよ!間近で見るフローラさんは本当に可愛い!僕はドキドキして動けないでいた。


マチルダ様は頬に両手を添え、僕達をガン見している。

恥ずかしいので、もう離れてくれませんかね?


「ハオさん!解らないですぅ」


「ははは、そりゃあ、

前髪を手で持ち上げないと、体温は感じられないよ」


「えへ♪では、もう一度ぉ!」


「いやいやいや!もういいでしょう!

僕も恥ずかしいんですから!」


「残念ですぅ」


「では、次はわたくしが!!」


「あのう、仰ってる意味が全く理解出来ません」


「わたくしだけ除け者ですか!?ミネアとフローラには出来て・・・もしかして、ハオはわたくしの事が嫌いなんでは!?うううう!!」


「マチルダ様!嫌ってはいません!むしろ好きです!こんな平民の、あの、その、えーと、合わせられても・・・楽しくありません・・・よ?」


「しくしくしく!

でも、わたくしとするのが嫌なんでしょう?」チラリ!


「そんな事あるハズありません!マチルダ様と(おでこ)(おでこ)をゴッツンコしたいです!是非とも!お願いします!!」


「もう♪仕方ありませんね♥」


この人、絶対にワザとだ。

男はこうして、女にタブらかされるのだろう。


「えい♪」


マチルダ様が僕の前髪を持ち上げる。

ご自分の前髪も持ち上げ、僕の(おでこ)が当たった。うわぁあ!僕は惚けるしか出来ない。こんな美人で可愛い女の子に、こんな近くで目視出来るとは!


マチルダは上目遣いで、こう言った。


「ハオ・・・こんな感じ・・・ですか?」


唇を目で追う。

柔らかそうな唇がプルンと動く。そして、テラテラと光り僕を惑わす。キスしたいキスしたいキスしたい!!したら殺されるだろう!!これはもう僕はどうすればいい!?


甘い匂い、抑えれた前髪へ伝わる手の感触。

ああ!抱き締めたい!キスしたい!ぐああああ!!僕の心臓がドキドキし過ぎて、もう爆発しそうだ!ここはもう止めて頂こう。


「マチルダ様、ミネアさんの額のタオルを交換しないと」


「まぁ、そうでした。残念です」


マチルダ様が僕から離れた。

とても勿体無いが、レッドゾーンを越えたら即死。まだ死にたくない。


「はぁ、(おでこ)で体温を確認するのは、高熱がある人へだけですよ?平熱の僕にやって、何の意味が?」


「ハオさんは今直ぐに風邪を引いてくるですぅ!」


「はぁ、女心も解らない殿方がおられるとは」


「悪かったですね!僕はモテた事が人生で一度も無かったから!女心等、理解出来る訳無いでしょ・・・言ってて悲しくなるぅ」


僕は椅子に座り、ミネアさんを見た。

寝顔も素敵だな。口さえ開かなければ、本当に綺麗なんだよね。そう思いながら、タオルをひっくり返した。


「う、う、うん・・・」


「お!目を覚ました」


「ミネア!大丈夫ですか?」


「あ、え!す、す、すいません!マチルダお嬢様!ベッドを占領してしまい、あ、いや、ベッドを汚してしまい、誠に申し訳御座いません!」


「いえいえ、問題ありません。

それよりも、体調はどうですか?起き上がれますか?」


「はい、少しフラフラしますが、問題ありません」


「良かったですぅ」


「今日のお世話はフローラに頼みます。

ですので、ミネアはご自分の部屋で養生なさって下さい」


「え!?ご迷惑お掛けしましたので、挽回させて下さい!」


「それはなりません。明日に響いたらどうするのです?今日はゆっくりと休んで、元気になって・・・そうだ!ハオ!今日はミネアの看病を頼みます!」


「ふぇ!?そ、そんなの!」


「命令です!!ハオも出来ますよ、ね?」


「イエス!マイロード!!」


僕は片膝を床に着き、右腕を折り畳む!

握り拳は心臓の位置だ!決まった!これだよ!これ!現実世界じゃ、こんな恥ずかしい事、出来ないモンなぁ!!前回は失敗したし、汚名返上は出来ただろう!


「ハオ!では、ミネアをお姫様抱っこで、部屋中まで運ぶのですよ。これは命令です!!うふふふ♪絶対ですよ」


「ふぁ!?」「ひぃ!?」


二人の奇声が上がると、マチルダ様はニッコリ微笑んだ。

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