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神様!お願いします!  作者: ハロ
二章 行く末と狭間
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9話 神様!頭が爆発してます!

この話にはトイレについて書かれた文書があります。

表現はかなり抑えてますが、気になる方は閲覧をしない、もしくは中断して下さい。


いつも思う事。

鶏肉は旨い。でも、食べるには殺さなくてはならない。

絶対に避けては通れない事実がそこにはある。

はぐっ。


固いパン、そして生ぬるい水。

これが僕の朝食だ。貧しいと思うかもしれないが、これでもマシな方である。平民だと芋の茎や、豆のスープらしい。勿論、固くてスープの味も殆どしないとの事だ。


しかし、夜はそれなりに食べさせて貰っている。

料理は余るので、それを頂く訳なのだが。貴族や皇族は見栄を張りたいのだ。だから、食べ切れない程、豪華な料理を机に並べる。


僕には有難いけどね。

でも、旨いといえばそうでも無い。ぶっちゃけファミレスの方が良いと思う。原因は味が薄いのだ!調味料をケチっているのかもしれない。まぁ、それだけ貴重なのだろうな。ああ、マグナナルドが恋しい。


「さて、行くか」


遅れるとミネアさんが煩い。

時間も計測していないのに、文句を付けてくるのはどーかと思う。時計が無いのに、どうやって遅刻とか定めてるんだよ!僕には腹時計しかねーよ。太陽の角度で察しろとかそんなスキル持ち合わせていません。


コンコン。


「ハオです」


「どうぞ」


ガチャリと扉を開けた。

レバー式のノブで、異世界には回転式ノブは無い。構造が複雑だからね。勿論、カギの概念も無い。貴重品は金庫に入れ、魔法でロックするそうだ。盗まれる心配も無いから、最も安全な手段といえよう。


「おはようございます!マチルダ様!」


「はい。おはようございます、ハオ」


どうやら僕が一番乗りだったみたいだ。

ここはまず着替えを手伝うのが良いだろう。引き出しから、マチルダ様の着替えを出す。下着のパンツ、上に羽織るシャツ。そして、普段着をテキパキと用意するのだ。


お気付きだろうが、この異世界にはブラジャーが存在しない。大事な事だから、もう一度言おう。胸を隠す下着は無いのだ!オッパイ星人には堪らない仕様である!!


「ハオ、着替えを手伝って」


「はい!」


「では、その、下着を」


マチルダ様がパンツを履き替えたいと言っている!これは朝からご褒美なのか!?特にご褒美を貰える事はしていない。そもそも、朝にパンツを履き替えた事が無い僕には理解が出来なかった。まさか自慰行為をしていたのか!?念入りに洗濯せねはなるまい!


「あの、僕で宜しいのでしょうか?」


「・・・はい」


確かにパンツを履かせた事はある。

だが、それは実の娘、当時四歳であって、女性では無い!嫁が育児しなかったら仕方無いじゃないか。好き好んで着替えさせる訳無い。


ようし!やってやる!

では、工程を考えるのだ!


まずパンツを下ろす。

そして、パンツを履かせる。

脱ぎたてのパンツを洗う。


3工程になるな。

パンツを最初に履かせてはダメだ!パンツを脱がせる事が出来ないからである!!また、脱がせたパンツを洗いに行くのは、最も悪手であろう。風邪を引いたら大変だ!


確認する。パンツを下ろす。

そう!やるしかない!僕ならば出来る!

そう言い聞かせ、マチルダ様の前に立った。


「失礼します!」


片方の膝を床に着け、(こうべ)は下げたまま、両手をパンツへ伸ばす!ネグリジェがあるので、それを避けて進入を試みるのだ!!


「このドスケベ!エロカッパがぁ!!!!」


「さごば!!」


ドッゴーン!


ミネアさんの水平回し蹴りを食らい、僕は壁にめり込んだ!人間頑張れば、壁にめり込めるんですね!

いつの間にか部屋に来ていたとは。扉の開閉音に気付かない程、僕は興奮していたのかもしれない。それだけ集中していたとは・・・不覚である。


「マチルダお嬢様!このゴミ虫の所業は如何致しますか!?火炙りですか!地面に埋めますか!それとも全身の皮を剥いでやりますか!!」


首根っこを捕まれ、僕は持ち上げられていた。

狩人が獲物を見せびらかす様に、身動きが取れない。


「うふふ!仲が宜しいですね。でも、ハオを離してあげなさい。やましい気持ちでやったのではありません。わたくしが頼んだのです」


「本当か!?」


「・・・ほんほうへふ」(本当です)


「ちっ!仕方あるまい!

次やったら問答無用で殺されると思え!」


「では、ミネア。着替えの手伝いお願いします」


「畏まりました。マチルダお嬢様。おい、ゴミ以下はさっさと部屋を出て行け!覗いたら・・・殺す!」


こうして、部屋を追い出された。

着替えが終わる頃、フローラさんが来た。


「おはようございます。フローラさん」


「おはようございますぅ。

あれ?右頬が腫れてますよぉ?大丈夫ですかぁ?」


「大丈夫です!さぁ、入りましょう」


部屋へ入ると、ミネアさんは今も怒っていた。

これ僕が悪いのか?もし、マチルダ様の水浴びを目撃していた事がバレたら、殺されるだけでは済まなそうである。これは墓まで持って行こう!


マチルダ様の朝食が済み、4人で雑談となった。

仕事は馴れましたか?とか、ミネアさんとフローラさんと仲良くしてますか?等である。

僕みたいな平民への気配りをしてくれるとは!流石!デキる人間は違う。容姿、スタイル、性格とどれを取っても素晴らしい!惚れてしまうではないか!まぁ、僕なんか眼中の無いだろうけどさ。


「ミネアさんとフローラさんにはご迷惑おかけしてます。とっても良くして頂き、僕は感謝しておりますよ」


「それは良かったです!二人にハオの事を聞いても、何も言ってはくれないのですよ!プンプンです!いつの間にそんなに秘密な関係を築いていらっしゃったの!!」


ミネアさんとは、キスする3秒前。

フローラさんとは、巨乳拝見。


多分思い出したのだろう。

二人共、顔を赤くして何も言わなかった。

マチルダ様は笑顔だけど、何処となく寂しい感じである。


「マチルダ様。お聞きしたい事があります」


「はい。わたくしに分かる事であれば」


「お城には井戸や下水道は無いのですか?」


「井戸?下水道?何ですか?それは」


やっぱり。

井戸があればワザワザ水を汲みに行かないしな。

トイレも汲み取り式なので、使用するには注意が必要である。落ちたらトラウマになって、二度と使えないだろう。匂いも1週間は取れないらしいからね。生地獄と呼んでも過言では無い。


貴族や皇族の部屋には、トイレをする部屋がある。

そこにはオマルが置いてあり、そこで用を足す。メイドが定期的に片付ける様だ。因みにマチルダ様の部屋には無い。


「井戸とは、水脈のある地面を堀り、水を汲み上げる設備です。

下水道とは、汚物や生活排水を地下に流し、排水処理した後、海に戻す設備の事ですね」


「おい!大地を掘ったら、落ちてしまうじゃないか!」


「そうですぅ。大地の底は、暗黒世界に繋がっているですよぉ」


うーん。

この異世界は大地は平ら説なのか。

大地は丸いと説明しても、それを受け入れて貰えそうも無い。大地が平ら説と大地が丸い説は、大昔300年以上討論された事がある。地球は丸いと最初に唱えた学者は、変人扱いされ殺された。


とりあえずここは、話を詳しく聞く必要があるな。


「では、海の水は何処に流れるのですか?」


「決まっているだろ!大地から落ちて、暗黒世界に行くんだよ!」


「では、大地は暗黒世界に浮いているのですか?」


「そうだ!暗黒世界で大地は浮いていて、海の向こうには行ってはならないと学校で習ったんだ!これは子供でも知っている事だぞ!」


「ふーん。僕の知ってる事と違いますね」


「そんなの知るか!学者が色々調べて、そう結論したんだろう!ハオ!お前は分かるのか!?あー、言えないだろう?平民だからな!学校へは行けなかっただろうし、可哀想なヤツだ!」


「ミネアさん!その言い方はいけませんよ!」


「分かりますよ」


「そうだろうそうだろう。わかるか・・・はにゃ!?」


「太陽の周りを大地は公転しています。大地は自転しています。大地は1日かけて1回転し、365日かけて太陽を周回します。太陽の引力により地球は引っ張られ、太陽の周りを回る事が出来るのですよ。

星を見れば分かります。春、夏、秋、冬に見られる星座は違いますよね?星の位置は変わらないんで、太陽を回っている場所により、様々な星を観測出来るんですよ。

地軸のズレにより大地は傾いています。太陽から見て、大地の位置をXとすると、日の光りが当たる場所が変わりますよね?太陽光が当たる面積が大きいと夏、当たる面積が小さいと冬です。その中間が春、秋ですね」


僕は机の上で、拳を太陽に見立て説明した。

指で地軸の角度を表せたのが、僕的には満足だ。


プスプス!ボン!!


「だ、大丈夫ですか!?」


ミネアさんの頭から煙が吹き出した!

そして、爆発に至る。


「ミネア!?ミネア!?しっかりなさって!!」


「どうしますぅ?お水がいりますねぇ」


「分かりました!僕が行きます!」


僕は慌てて飛び出した!

バケツに水を汲み、タオルを複数枚手に持つ。そして、急いで戻るのであった。

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