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神様!お願いします!  作者: ハロ
一章 絶望と希望
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プロローグ 神様!人生に絶望しました!

「はぁ、何でこう、ついてないのだろう?」


僕は只今、離婚調停中だ。

自分に責任があるのか?それは何度も考えた。

家事、育児を手伝い仕事も休まず行っている。世の中で言う所のイクメンだろう。


しかし、現実は世知辛い。

子供は連れ去され、僕は泣き寝入りするしかなかったのだ。

法的に言えばグレーゾーン。現在寂しく1人でアパート暮らしである。


現在の法律では、どれだけグータラな嫁でも法律に守られるのだ。

家事、育児をしなくても、専業主婦であっても、財産分与では折半らしい。もう世の中狂っているとしか思えない。


親権についてもだが、スタートラインでもう差がついている。

例えば100メートル走を嫁と争うとしよう。ハンデが80メートルあるのだ。無付加の状態で・・・勝てる訳が無い!


言ったもん勝ち。いや、それ以上かもしれない。

ネットで調べ、弁護士に確認したから間違いないだろう。

僕は何にすがれば良いのか?


「はぁ、神様助けて下さい」


世界には人口62億人いる。

そいつらが、一斉に「神様助けて下さい!」と言われれば対応出来ないだろう。冷静に考えてしまった。つーか、神様って何よ?僕は神様に問いかける。神様は果たして本当にいるのか?いたら、こんな理不尽極まりない僕を助けてよ!


洗濯物を放置すれば、洗濯籠をフローして床一面に溢れる。

一応メリットはあるよ。子供が足を滑らせる事が無い!・・・これメリットなのだらろうか?

ご飯を作らないので、子供と楽しく作れる!・・・正直、仕事終わってから作るのはしんどい。

3Sが出来ないので、部屋の中がゴミ屋敷となる。

我が家では、毎日テレビのリモコンを探す日々だ。そして、先日子供からの依頼は「お父さん!鉛筆削り探して!」

ちょ!おま!そんなデカブツ無くなるか!?


※3Sとは、整理、整頓、清掃の略


神様が居られるならば、嫁にグングニルの槍を投げて欲しい物だ。

嫁が抹殺されていないのだから、神様は居ないのだろう。まぁ、何処にいるかは不明なのだが。子供を連れ去りドロンしたのだからな。


「はぁ、理不尽だ」


何度目のため息を付いたか分からない。

ため息を付く度に幸せは逃げて行くらしいが、まさにその通りだと思う。


僕はベットに横たわる。

神様は居るのか?ふと疑問に思う。

もしかして、力が無い?


いや、どうだろう?居るのかと言えば分からない。だから、力が無いとは言い切れないのだ。


そういえば、スーパーマンの歌を思い出す。

人助けに疲れて、サボるスーパーマン。


僕ならばどうだろう?

沢山の人から助けを求められ、それに答える事が出来るだろうか?


答えはノーだ。


キリがない。

そして、善悪とは何か?


それは、自分が決めている事だろう。

それを神様に当てはまるのか?


善悪は人が決めつけいる事なのだ。

神様には善悪は無い。人基準では無いのだから。


そういえば似ているなぁ。

トイレの花子さんに。


存在は初めは無かった。

しかし、誰かが言い始めると確定する。


「そうか!思いだ!誰かの思いで存在を確定するんだな!力はその存在を肯定する量なのか!人類は62億人いる!その殆どが神様に祈りを捧げているのだから!神様は居る!だけど、力は使えない!」


『おめでとう!』


「え!?だ、誰だ!?」


僕の心の中に、誰かの声がした。

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