九十七日目
今日は午後から台所でご飯の炊き方を習った。
それも実用性を考えて、小さな鍋で一人分を。
まず、飯という言い方をご飯に改めさせられた。
飯というのは女性の言葉としてはそぐわないそうだ。男性でもご飯でおかしいということはないそうなので、これからはご飯と呼ぼうと思う。
鍋は蓋があれば概ね大丈夫らしいので、手持ちでもなんとかなるかなと思う。升という木で作った四角い入れ物にすりきり一杯が一合で、この単位で売っているそうだが、升にこだわらず、水が米よりほんの少し多めぐらいにするのがいいそうなので、小さめの木の椀を使って米を一杯鍋に入れた。
それから水を変えながら研ぐ。
白っぽく濁る水が透き通ってきたら、一度しっかりと水を切り、改めてさっきの椀で一杯ちょっとの水を汲んで鍋に入れる。
しっかりと蓋をして、沸騰するまでは強い火にかける。
グツグツ言い出したら燃えている薪はひいて、熾火にかけ、グツグツという音が鈍くなるまでそのまま煮る。
僅かに焦げっぽい匂いがして、ぱちぱちいうようになったら、鍋を火から下ろして蓋に重石をし、しばらく置く。
できたご飯は、おこげ多めになったけどなかなか美味しかった。(おこげというのはご飯の底のちょっとの焦げたところだ。香ばしくて結構美味しい。)
本当は三合くらいは炊いたほうが美味しく炊けるそうだ。一人で食べるときも二合くらいは炊いて食べきれない分はおむすびにしておくといいと言われた。
おむすびの握り方も教わった。
濃いめの塩水を用意して、濡らしすぎない程度に手の平を湿らせて、まだ熱いご飯をその手の平でぎゅっと握り固める。
片手では無理で、両方の手の平でしっかりと固く握って、ご飯をゆるい円筒形(俵型というそうだ)に整形したら出来上がり。料理人は綺麗な三角に握っていて、それも教えてもらったけどちょっと難しかった。
まつりの力説するところによると慣れるまでは水はちょっと多めに炊く方がいいそうだ。緩めのご飯は食べられるけど芯の残ったご飯は本当に美味しくないからだそうで、炊き返して粥にしてもあまり美味しくはならないらしい。
あと、味噌汁の具は割となんでもいいけど、味噌は仕上げに火を止める直前に溶かすとか、海藻の乾物は戻すととても増えるからほんの少ししか使わないとかも習った。豆は前日から水につけて戻し、しっかり柔らかく煮えるまでは砂糖を入れてはいけないらしい。
明日、米と乾物を買いに行こうと思う。




