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リリカシア=アジャ-アズライアの日記  作者: 真夜中 緒
神威編
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九十五日目

 文机を買ってしまった。

 今朝、玉藻さまに「明日は庭に出向く用事があるので伴をせよ。出立も迫ってきたし丁度良かろう。」とか言われて気づいたんだけど、文机の事にばっかり時間は費やせないのだ。

 それで櫛を卸してこれでたぶん最後である旨を告げたあと、文具屋に行った。

 頭の痛くなるほど考えたけど、やっぱり欲しい。

 買いそびれたらきっとまつりの簪のようにぐるぐるしそうだったので、思い切って買うことにした。

 金貨一枚を支払って買い取ると、おまけに小さな香炉をつけてくれた。白磁の本体の上に繊細な飾り網が張ってある。丁度机の香炉の引き出しに収まる大きさだった。

 帰りに納豆を買い足した。地方によっては案外ないと聞いたので。それから味噌と醤油も買った。晶屋にはまだリリカスから持ってきた食料がほとんどそのまま残っているから、実は買い足さなきゃいけないものはあまりない。米はどうしようかなと言うくらいだ。自分では粥しか炊けないから、飯を買ったほうがいいかなあ。

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