表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
リリカシア=アジャ-アズライアの日記  作者: 真夜中 緒
神威編
67/520

七十二日目

 朝食の折に玉藻様にパンを渡した。

 あとでお茶うけに食べようとおっしゃる。やはりお菓子扱いらしい。せっかくなのでとっておきのアジャ蜜とアジャの花の砂糖漬け、それからアジャの花茶も少しづつお持ちした。

 幸いどれも気に入って頂けたようだった。

 午後はちょっと頑張って櫛の加工に励んだ。まつりに一つあげると喜んでくれた。しょっちゅう湯につかれる楼ではいらないかなと思ったのだけど、まつりは近々嫁ぐそうで、侍女勤めはひくのだそうだ。

 年を聞くと同い年だった。

 私は今のところ嫁ぐ予定もないし、上級魔術師ともなると嫁がない女性も多いから、まるっきり他人事なんだけど、考えなくてもそういう年なんだなあ。

 晶屋で机にしていた箱が手頃なので、神威への荷物を詰めようと思う。机のことは、まあ後で考えよう。神威でなら座卓が探しやすいということもあるし。

 もしかしかしたら私が戻る頃には、結構塔の顔ぶれが変わっているのかもしれない。そう思うとむしょうに手紙が書きたくなったけど、何を書くかといっても思いつかない。

 だって別に具体的に変化があるとわかったわけではないのだし。

 ただ、なんとなく落ち着かなくて焦る。

 こういう気持ちってどうすればいいかわからなくて、本当に困る。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ