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リリカシア=アジャ-アズライアの日記  作者: 真夜中 緒
航海編
40/520

四十四日目

 今日は久しぶりに静かだった。

 三馬鹿の部屋はきっちり封印した。内側からドアに触れるとビリビリする術もかけた。

 おかげでなんだかのびのびする。

 そいえば意外に私が上級魔術師である事を知らなかったひとがが多いのがわかった。たまたま話してたからジェムさんたちは知ってたけど、シージェイさんたちは知らなかったし、船員も大多数は知らなかったらしい。

 一応輪には印がついてるんだけどそんなに見やすいもんでもないし、普通魔術師といえば中級だし、我ながら威厳もないし、確かに気づかないかも。

 それでやたら驚いたらしいんだけど、その反応が「へー」って感じなのは気になる。

 なんというかその「へー」って後ろに「上級魔術師ってこんなんでもありなんだ。」とか続いてそう。

 そりゃあ位負けはしてる自覚はあるし、まあいいんだけど。

 そういえば今日はやたら物を貰った。

 ジェムさんとお連れのデイルさんとジムナさんは飴をくれた。

 シージェイさんたちは疲労に効くという薬草飴をくれた。

 漕ぎてのたまり場を通りかかったらなぜか干した貝を貰ったし、風見の爺さまはアジャの花の砂糖漬けをくれた。

 最後の一つはあまりに意外でびっくりしたが、好物で航海には必ず持参しているらしい。

 人ってわからないなあと思う。

 くれるものはどれもありがたく頂いたけれど、何なんだろうこれ。やっぱりなんだかお駄賃っぽいような気がする。あと、なぜどれもこれも食べ物なんだろう。

 お駄賃じゃない正規の報酬も頂いた。多少色を付けてもらって銀貨二十五枚。意外に船の中でも稼いでいる。

 今日は物売りの舟も見かけなかったけれど、明日は島に停泊するそうだ。

 

 上級魔術師には二つ名がつきます。アジャの場合はアズライア(星の娘)です。この二つ名は占いや気分、語呂などで割とざっくりつけられます。アジャにもなぜ自分が星の娘なのかはわかりませんが、特に気にしていません。

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