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リリカシア=アジャ-アズライアの日記  作者: 真夜中 緒
航海編
36/520

四十日目

 海賊の被害にあったという船に出会った。

 どうもかなりたちの悪い海賊らしい。

 船を見つけたのは風見の爺さまだった。

 爺さまの風見の技は素晴らしい。これを機会に出来るだけ習得したいと思う。

 とにかく爺さまが彼らを見つけ、どうみても漂流しかかってるというので、船長の判断で救援に向かった。

 本当にひどかった。

 怪我人はたくさんいるし、船も見るからにぼろぼろだし。何人か死者も出たらしい。

 普通の海賊はここまでしない。通行料を払えば済むことが多い。海賊も結局のところ生活するための手段だからだ。それがどうしてこんな戦争みたいなことになっているのか。

 舵も壊れかけていると言うので、なんとか近くの小島に誘導した。船をしっかりと停泊させた上で、怪我人に簡単な治療をして、当座の食料と水を分けた。積荷は根こそぎ奪われていて、水樽まで壊されていたからだ。被害にあったのは一昨日のことらしいが’よくもここまでもったと思う。彼らの被害の報告と救助の要請のためにも早く先に進むべきだったが、夜になってしまったので、一晩だけそのまま停泊することになった。

 今晩の内に船長たちと対策を話し合うことになっている。当初思っていたのとは少々状況が違うからだ。

 船酔い組は今日のところは大人しかった。そもそも一度も見かけてない。昨日のと、今日の騒ぎで怖くなってるとかだと、助かるなあ。


 海賊というのは普通地元漁業民の仕業です。

 通行料の徴収が目的であることが多いので、山賊ほど地も涙もないということはあまりありません。

 もちろん例外もあります。

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