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リリカシア=アジャ-アズライアの日記  作者: 真夜中 緒
航海編
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二十六日目

 この辺りには誰かが面白がってばら撒きでもしたかのように、小さな島がいっぱいある。次から次へと島が現れて、さまざまな物をのせた小舟がしょっちゅう寄ってくる。おかげでいくら景色を眺めていても飽きない。やっぱり景色を見るときに、変化って結構大切だと思う。

 そんな小舟の一隻に、きれいな鳥の羽をいっぱいに詰めた籠があった。中の方は普通の羽でかさ増ししてあるのかと思ったら、そんなこともない。一緒に並んでいたきれいな貝を詰めた籠と合わせて買った。1本銅貨二枚の大きくてきれいな羽も三本買う。軸がしっかりしてるから、いいペンになると思う。しめて銀貨一枚。いいお土産になりそう。

 他の乗客だけではなくて船員も結構あれこれ買っている。港の露店よりこういう小舟から買うほうが、安いものも多いらしい。鳥の羽みたいなしっかり値踏みしたいものは、こちらの船に移ってきて甲板で店開きしてくれるんだけど、食べ物なんかは縄つけた桶に代金を入れて下ろすと、商品を桶に入れてくれる。

 この方式はわりとどこでも行われるそうで、どの船でも専用の桶や籠を用意してるのだそう。

 今日の夕飯も薄焼きのパンで、中身は茹でた卵と香草だった。スープは干し肉と茸。

 ご飯が美味しいって幸せだ。

 明日は港に入る予定。久しぶりに地面を踏めるのかと思うとワクワクする。

 大ぶりの鳥の羽はよくペンに使われます。

 美しいものは贈答品として扱われることも多いです。

 きれいな羽や貝殻はご婦人のお土産として人気があります。

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