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二百四日目
二百日ちょうどから四日たっちゃったけど、やっと落ち着いたのでちょっと振り返って見ようと思う。
ちょうど神威を発ったのが百日目だったから、最初の航海と神威の滞在を合わせたよりも多くの時間、すでに私は一人で旅をしていることになる。
それで上手くやれているかというとよくわからないけど、色んな事を考えながら毎日なんとか頑張っているのは事実だと思う。
塔にとどまったり、こうして隊商に入ったりするから、案外一人ぼっちは珍しいし。
それにもちろん三日月がいる。
馬とはいっても連れがいるのは本当に心強い。
今日は色いろ雑務があるとかで冬営地に滞在した。
定住地だけでなく野営地も塀で細かく仕切ってある造りは面白い。冬の様子を見てみたい気がする。
あと、ここで作られているパンは美味しい。
とくに玉ねぎとか、木の実とかを焼き込んだパンはやたらに美味しい。作り方を教えてもらったので、塔に帰ったらやってみようかと思う。問題は竈が違う事なんだけど、やっぱりこっちの竈がいるかなあ。