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リリカシア=アジャ-アズライアの日記  作者: 真夜中 緒
ザヴィータ編
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百九十六日目

 今日も風が冷たい。

 さすがに今日は最初から頭を布で包み、手袋もひっぱりだしてきて身につけた。それだけで全く寒さは感じなくなる。まだまだ冬の寒さほどではない。

 もっとも、このあたりの冬は同じ草原でもリカドとは比べ物にならないそうで、真冬には靴も帽子も毛皮裏のものに変えるらしい。そこまで寒くならないうちにぜひザヴィータを抜けてしまいたい。

 草原からザヴィータ本国へ抜ける道はかなり風も強くて寒いそうなので、マントだけでなくせめてオーバーミトンは用意するべきだと諭された。手袋の上にもう一つ、分厚いミトンをつけて指先を守るのだそうだ。

 「いらなければ使わなきゃいいことだが、いるというときにないのはどうにもならんぞ。」

 そう言われればもっともだ。なんとか用意するべきだろう。

 今日は懇意の部族の宿営地での泊まりになった。

 辿り着いたのは夕方だったので、手土産を渡して夕食を振る舞ってもらってすぐに天幕にひっこんだ。酒盛りに参加した者もいたようだけど、私は女なのでそういう席には出ない。

 そうでなくても隊商に女がいると珍しがられてしまったし。

 

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