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百七十三日目
今日は市場で、両足を揃えてふくらはぎまでつけられる大きさの桶を買ってきた。その桶に湯を満たすには持っている鍋が小さかったので、大きめの鍋も一緒に買った。桶は馬の水用と兼用になりそうだ。
これで考えていた用意は全部終わった。
なので、出来れば明日にでも出発しようと思う。なんだかんだで煌での滞在も長くなってしまっているし。
夕食のときにでも暇ごいをして、旅に必要な水をくませていただく許可を貰おう。
しばらくは入り納めかとも思ったので、ゆっくり蒸し風呂に入った。しっかり汗をかいて水で流すのはいい気持ちだ。もっとも、気温は随分涼しくなったのでいそいで服を着て髪を乾かさないと風邪をひく。これからしばらく髪は櫛でとかすだけになりそう。月毛もしっかりブラシをかけて毛づくろいをしてやった。
そういえば迷っていた月毛の名前を決めた。三日月にしようと思う。
月毛だし、星の娘の馬なんだからうってつけじゃないかなあ。三日月ならちょっと乗りやすそうな気もするし。