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リリカシア=アジャ-アズライアの日記  作者: 真夜中 緒
煌編
153/520

百五十八日目

 朝から本降り。

 今まで整地した部分は自信あるんだけど、整備前の道の傷みはひどくなるかも。待ち時間が長くなっちゃうかなあ。

 今日は塔の図書室で一日を過ごした。立派な装丁の本も読み応えがあるけれど、個人が残したノートのようなものの方が面白い。龍の島に近いこともあってか、神具についての考察のようなものもあった。ここでも神具は全く機能しないということはないらしい。ただ龍の島よりも条件は厳しく効力は弱くなるようだ。

 煌の本領はむしろ本草学にある。

 膨大な植物とその特徴についての覚書はとても面白かった。

 薬草、毒草に限らず野菜や果物、本当に何に使えるわけでもないような路傍の草に至るまで、調べたことを何人もの人間が次々書き足していったらしい。

 栽培種の変化や原種の分布についての考察もあり、一人の人間の手では到底不可能な大量の記録が蓄積されている。

 きっと今も、誰かが記述を増やし続けているのだろう。

 膨大な記述の全てを読むのは不可能だったけれど、所々覚書を取りながら読んだ。

 薬草などの記述はやはり特に興味深いと思う。

 うっかり夕方まで読みふけって、部屋に戻ると昼食が冷めていた。

 夕食の時に張徳どのに特に興味深い記述のある巻を教えてもらった。明日にでも探して読んでみよう。

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