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百五十七日目
今日も街道整備の仕事をした。
待ち時間が多いのは相変わらずだけど、時間の潰し方は思いついた。昨日、宿場に寄ってに櫛を仕入れておいたのだ。
神威の櫛ほどではないけれど、そこそこ手頃な櫛を見つけたので、待ち時間はその加工で潰すことができた。
櫛を買うときに見本を見せて話を通しておいたので、櫛はそのままもとの櫛を買った店に持ち込んだ。一枚銀一枚でとりあえず十枚買ってくれると言う。売れ行きを見てあとのことは相談ということになった。
日が暮れてから雨が降り出した。
朝にやんでなければ明日の工事は中止だそうだ。