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リリカシア=アジャ-アズライアの日記  作者: 真夜中 緒
航海編
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十七日目

 失敗した。

 思ったよりも加減が難しい。魔力を安定させるための陣が甘かった。

 大きな陣の中で小さな陣を使うというのが、こんなに難しいというのも計算外だった。どういうわけだかお互いに干渉するのだ。私が自分でやる分にはそうでもないけど、他の人にやってもらうとうまく働かない。

 たぶん2つの陣が別々に働いてしまっているのだと思う。連動しなくては考えていた効果は出せない。

 試しに使った端切れは染料が抜けたり分離したりで、わけのわからないことになってしまった。端切れでよかった。

 陣を連動させるって、どうすればいいんだろう。私が使う分にはやれるということは、たぶん私が無意識に何かをやっているのだ。自分がやっている事のはずなのに、わからないのがもどかしい。

 夕食は燻製肉と豆の煮物と、塩味に茹でた芋だった。

 考え込みながらもそもそ食べていると、ジェムさんが「それほど難しいことと思わず頼んでしまってすみません。」みたいなことを言ってきた。

 いや、難しくはないのだ。輪をつける程度の魔術師にとってなら。誰でも使えるようにしたいから苦労しているというだけで。

 夜になって波が出てきた。空模様が怪しいから、明日スープを出せるかは微妙だという。

 凪になったり、風が吹いたり、海も結構忙しい。

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