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リリカシア=アジャ-アズライアの日記  作者: 真夜中 緒
煌編
130/520

百三十五日目

 早朝、何か気配を感じて起きると、船が港を出ていこうとするところだった。 

 前とは違って低いところにある部屋には窓がない。それで私は服を急いで整えると甲板に上った。

 滑るように龍の島の景色が遠ざかってゆく。

 私は結局、ほとんどひと夏を龍の島で過ごした。まだまだ名残り惜しい気もするけれど、いつまでも同じところにいたら旅が進まない。

 しばらく景色を眺めて、それから部屋に戻って朝食にした。

 船内だし時間もあるので、前から気になっていた、エルドレイにもらった小麦で作ったという、乾物を試してみようと思う。

 お湯を鍋に一杯沸かして塩を入れて、ちまちました乾物を一握り投入する。充分に戻ってふくれたところでお湯を捨てて、味付けをして食べるということだったけど、船内だしお湯を捨てるのはもったいないので、一緒に干し肉や茸を入れて適当に味を整えた。

 食べた感想はなんというか、ぷるぷるした雑炊?

 ミルクとかバターとか合わせても結構美味しそう。とりあえず米の雑炊よりは、ちょっと濃い目の味付けが合いそうな気がする。

 口直しにアジャ茶を入れた。

 晶屋で文机にもたれてぼおっとする。しばらくぼぉっとなんてしてなかったなあ。

 脇息は買いそびれたけど、それはそれで良かったかも。ぼおっとするとき寄っかかるならこの文机でも大丈夫そう。高さが結構いい感じ。

 今度の航海はせいぜい七日程度だそうだ。龍の肩から顎までに比べると短いけど、リカドからの航海に比べればかなり短い。

 その間はやることもないし、ちょっとダラダラしようと思う。

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