表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
リリカシア=アジャ-アズライアの日記  作者: 真夜中 緒
龍の島 街道編
122/520

百二十七日目

 今日は書庫を見せて貰った。素晴らしい蔵書だ。ただ、全体に古い。新しい理論や図象の本がない。あと気になるのは意外に神具などの本がないことだ。確かに魔術とは別系統の本だけれど、魔術と突き合わせての研究には意味があるのではないかと思う。そもそもここ以外の塔ではまず不可能な研究なのだし。

 この塔で行われている研究というのは、基本的に蔵書の検証なのだ。それはそれで大切なことなのだけど、せっかく神威唯一の塔なのにすごくもったいない気がする。

 塔主をつとめている明子あきらこという女性は多分四十代くらいで、吾作さんの言っていた通り見るからに厳格な雰囲気だ。中級上位だそうだけれど、多分上級資格を取ることだってできると思う。手堅い術者だ。

 長老は敬嗣たかつぐ卿。資格は中級中位。

 塔に所属する魔術師は他に十人いて、その内中級者が三人。残りは初級の術者だ。

 一番若いのが鷹尾という男性術者で、初級上位。

 見ていて思うのは全体に閉鎖的だということだ。資金を得るために薬の調合などをしているようだけれど、それ以外は外部との接点がほとんどない。

 他の塔との交流もほとんど無いみたいだ。

 私に対する態度も、何か敬して遠ざけているような気配がないでもない。

 いったいどうしてなんだろう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ