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リリカシア=アジャ-アズライアの日記  作者: 真夜中 緒
航海編
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十四日目

 最初に髭の汚れ落としを依頼してきたジェムさんから、洗濯もどうにかならないかと聞かれた。そう言えば、元々そんな話もしていたように思う。

 衣類の汚れを抜くのは髭よりもずっと面倒だ。衣類によって生地も装飾も違うし、下手をすると染料まで抜いてしまったりしかねない。頭を洗えない人はいないけど、洗濯は知識や経験がないと失敗するのと同じことだ。

 自分で直接作業するのは避けたい。髭のときみたいになっても困るし。それでちょっと方法を考えてみようと思う。

 今日は凪の日だった。

 風がほとんどないせいで帆がろくに使えない。

 漕げばもちろん船は進むけど、漕ぎてがかなり大変なのだそうだ。幸いここまで順調に進めているし、日程に余裕もあるので、今日はふねの居場所がわからなくならないように計測する以外は、お休みの日になった。こういう日を凪の日と呼ぶのだそうだ。

 間のいいことに魚の群れも寄ってきて、手に手に釣り竿を持ち出して釣り大会みたいになった。

 私も竿を借りて糸を垂らしてみる。両手の平を並べたぐらいの魚が二匹釣れた。釣れただけ良かったけれど、周りを見ていると私には釣りの才能はないらしいことがわかった。

 今日の夕飯は魚と芋の揚げ物になった。

 船が殆ど揺れないから揚げ物ができるのだそうだ。

 確かに船はほとんど揺れていなくて、今日は一度も船酔いにならなかった。少しは慣れてもきてるのだろうか。

 残った魚は開いて甲板に干した。

 風読みの爺様によると明日は風が吹くらしい。

 いつもだと困るんだろうけど、たまには凪もいいなと思った。

 

 漕ぎての使うかいには魔法陣が刻まれていて、かなり効率よく漕ぐことができますが帆のサポートがないとやっぱり大変んです。

 帆にも風を取り込んで利用するための魔法陣がつかわれているので、風さえあればかなりの推進力を得ることができます。

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