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リリカシア=アジャ-アズライアの日記  作者: 真夜中 緒
航海編
10/520

十一日目

 率直に言えば、この船には髭が多すぎると思う。

 船長から見習いの帆柱係まで、みんなして髭を生やしている。漕ぎての一人は目のある場所以外は髪か髭で覆われてるし、風読みの爺様なんか磨き立てたような頭と、豊かな白髭に覆われた鼻から下の対比がいっそ見事だ。

 さらに率直に言えばみんな髭にこだわりすぎだと思う。

 今朝は朝から髭の日だった。

 とにかく髭と髪の汚れを落とした。

 二、三人で気持ち悪くなってくるから休憩して、落ち着いたら作業開始。今日一日で銅貨三十枚の儲け。

 ところでちょっと気がついたんだけど、この仕事って終わりがないんじゃないかなあ。船員だけで五十人を超える人数がいて、髭も髪も毎日汚れるんだから。

 意外に疲れるし時間も取られるし、相変わらず船には酔うし、なんか方法を考えないと何のために船に乗っているんだか、わからなくなりそうだ。

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