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セイバー・サイバー   作者: 島 圭
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第2話 世界のルール

時は2096年コンピューター技術が発展したこの国日本ではVRオンラインゲームが流行っている。そう、ゲーム内でアバターを作りそのアバター自身でゲームを遊ぶことが出来る。その中で圧倒的な人気を誇るのがセイバーサイバーである。


僕は今、戦場にいる。

あの後近くのカフェに寄り、あの女性。戸浦ミハと会話を交わした。そこで僕の世界は変わった。目的ができた…。



「君はセイバーサイバーと言うゲームは知っているかな?」

「はい!VRゲームですよね。たしか…ゲーム内で死んだら…そのゲームを2度と出来ないとか…」

セイバーサイバーとは自らがアバターを作り。テローナという世界でキャラクターの育成をし、ダンジョンや生活などを楽しめる実にありきたりなゲームだ。だがゲーム内で死ぬと2度とプレイできなくなる。そして運営が不明で何が起きてもおかしくない。危険なゲームとも呼ばれている。そしてセイバーサイバーをプレイするには何かしらの理由が必要だと言う。

「君はあの世界に入る権利を持っている。」

「は、はぁ…」

それから会話を交わし、分かったことがある。まず1つ。

彼女はセイバーサイバープレイヤーだ。2つ目に

セイバーサイバーは人生を諦めたものにしかプレイできない。

…とのこと。

「はぁ…大体分かりました。でも何故僕を誘うんです?確かに諦めなら誰にも負けないと思いますが…。」

「そうだな。説明しよう、セイバーサイバーの全てを知ったものにはキングという名を与えられる。歴代キングはたった2人」

「そのキングが何なんです?」

正直飽きてきた。まぁ、聞いてみようか。

「キングとなった者には報酬が与えられる。それは永遠の幸せ。」

「幸せ…?」

「そうだ、幸福だ。その歴代キングは幸福になり、今もセイバーサイバー内にいる。が覚えていないという。幸福とは何か…私は知りたい」

なるほどね。簡単に言うと手助けということか幸福ねぇ…

「噂では願いを叶えると言われているどんな願いでもな…。」

「願い…?そんな事信じられるわけないじゃないですか〜」

願いが叶う?どこかの漫画じゃあるまいし。そんなことがあるはずが無いだろう。

「一人目のキングは金を欲した。彼は今世界一の金持ちだ。」

「世界って言えば…金丸蔵水(かねまる ぞうすい)!?有名人じゃないですか。」

金丸蔵水は22歳にして世界の大金持ちとして有名だ。テレビ出演なども何度もある病気で死去したらしいが…まさか…本当なはずないよな…。そんなはず…。

「そうだ。蔵水はセイバーサイバープレイヤーだ彼はキングとなり死去したがな。」

なるほど…ちょっと信じてきてしまったかもしれない…いやいやこんなことで!

「君も。キングを目指してみないか。」

でた…絶対に来ると思ってた。まず会話の流れから来ないはずがないんだよ、うん。でも…僕は…幸福を手に入れたいとは思う。

「分かりました。試しにやってみましょう。」

「そうか。了解した。私の名前は戸浦美葉(とうら みは)君は?」

「僕の名前は…荒木有です。」

にっこり微笑みながら自己紹介をしてくれた。可愛い…。

「それではまず君はVROSは持っているな?」

「はい、もちろん。」

引っ越す前に父さんからもらったのを持っている。

「では家に帰ったらさっそくインストールしてみてくれ。辛いとは思うが…」

辛い?何故だ?ゲームをインストールするだけじゃないのか?

「わかりました。頑張ってみます。」

うん、とにかく彼女のためなら何でもできる気がする。ははは…

「それでは後から連絡するよ。また…」

「はい!お気をつけて!」

今日は色々ななことがあった…が、これからが本番…セイバーサイバーをインストールするのだ。

「ええっと…セイバーサイバー…あった。」

背景はごく普通のゲーム背景。剣と盾が映り込み、いかにもなファンタジー系である。

そして僕は…テローナに入った…。

「ヨウコソ!テローナヘ!」

案内ロボットが僕に話しかける。

「あ、どうも。」

なんとなく言葉を返す。

「マズ!アナタガコノセカイニテキシテイルカケンサシマス!アノトビラヘオススミクダサイ!」

なんだ、ありゃ…真っ暗?そこへ足を踏み入れた。途端

今まで生きてきた中の嫌な記憶だけが蘇る。絶望をあじわった。

痛み、そんなものじゃない。何もかもが嫌な状態。拷問のような感じだ。

「ぐああ…殺してくれ…。」

限界を感じたその瞬間。それは終わった。僕は見え始めた光へ歩き始めた。

「ハイ♡オワリマシター♡アナタハコノセカイニテキシテイマスドウゾココロユクマデプレイシテクダサイ!」

何なんだ…本当にキングになった暁には運営の正体を公開。などにしてやろうか…とくだらないことを考えながら歩いていると、ふと思い出したのだ。

「いろんなプレイヤーがいるなぁ…あ、ミハさんに連絡しなきゃ…。」

入って早速ログアウト…なんだかもう少し街を回りたいけど…まぁミハさんに怒られるよりはマシかな…。

僕はログアウトし、ミハさんに連絡をしておいた。そのまま僕はまたまたログインした。

「よし、こんどこそ。」

そうして僕は最初の街。アーネイルを回った。大体の知識は得た……と思っていた。街を出て初期モンスタースライム的なのを狩ろうとしたのだが…。

「このゲームって…ファンタジーだよな…?モンスターが一匹もいない…」

確かに視点の右上にバトルフィールドとかかっている。何故だ?

と思った次の瞬間背中に強い熱さが伝わる。

「熱い!!!ぐふっ…」

そこには明らかに僕と同じ初心者であろう魔法の杖を持った男性が僕を見下ろしていた…。

「馬鹿だなぁそんな無警戒で…いかにも殺してくださいって言ってるようなもんだぜ…ヘッヘッヘ」

高らかに笑われる…大体分かった…このゲームはプレイヤーを倒して自分を強くしていくゲームなのだと…

「クッ…」

僕は逃げ出した、とにかく街に戻る…いや…

「戦うんだ。そう僕は幸福を手に入れる…あの日々を手に入れる…!!」

「なぁに言ってやがる…行くぞゴラァ!!」

火の玉が飛んでくる。セイバーサイバーはプレイヤーによって武器が異なる。僕は定番の剣だったようだ。

避ける。ただそれしかない…がさっきのダメージが大きい…僕はレベル1…生まれたてホヤホヤの初心者…対してあちらさんは…レベル4…

「かないっこないじゃないかぁぁぁぁ!!!」

なんとか大樹の裏に隠れることが出来た。

「おーいひよこくぅん。どこだぁい。」

やばい…殺られる…行くしかないのか…!

僕は勇気を出して剣を握り大樹を横切って剣を振る…!

「おうおういいねぇだが…これでどうだ…!!!」

相手のメイジは無数の氷の矢を作り、僕には投げた。防ぎ切れるかこんなもの…。終わりか…これで終わるのか…実に早かった…。

キイイイインという鋼鉄の擦れる音に目を開ける。

そこに居たのは黒髪のあの人に似ている姿…。

「あなたは…。まさか…?」


その女性は、微笑んだ。


3話へ





いかがだったでしょうか!

世界が変わりましたね…。

この物語は幸福を願いを手に入れるために頑張るストーリーですね

最後に現れたプレイヤーはいったい…。

それでは3話もご覧ください!

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