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異世界の流儀  作者: 千路文也
第一章
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036  一生治らない病気とは


 瞬間を大切にして生きていかないと成長出来ないと明は思っていた。こうして後ろから老婆が付いてくるのも一種の結果なのだ。悪い結果など無いと最初から信じて行動していれば、くよくよする時間も無くなる。時間の消費で一番もったいないのは生み出した結果に満足出来ず「なんで俺、あんな事しちゃったんだろう」と顔を下に向ける時だ。既に生み出された結果を変更するなんて、どうあがいても100パーセント不可能だ。そんな時間があれば1分でも勉強しろと明は子供達に口を酸っぱくして言い聞かせてきた。結局は子供達の仕事なんて勉強ぐらいだ。社会のしがらみなんざ大人になってから嫌という程味わえる。人間関係だって無理に築こうと努力しなくても普通の会社に就職すれば仕事仲間と出会って交流を深められる。子供にとって大事なのは勉強なのだと、この歳になってからつくづく思うようになっていた。明は幼少期の頃から勉強の大切さを理解していたつもりだが、48歳を迎えた今とでは考え方の方向性が違ってくる。学生時間を何に時間を費やしたかで自信の量が違ってくる。勉強を中途半端にしてテストで50点や60点を連発している人間はきまって申し訳なさそうな人間だ。口癖が「すみません」で何かあれば謝って物事から逃げようとしている。逆にテストの結果が悪い人間と良い人間は自信に満ち溢れているのだ。ようは勉強の才能があるにも関わらず中途半端な成績で満足している人間は大人になってから大変な目に遭うのだ。そうならないために大人である自分が子供達の考え方を改革せねばならない。勉強を全くせずに成功する人間は一握りの天才だけだ。勉強の出来ない奴ほど、自分には才能があるとアホな事を思っている頻度が高いので馬鹿には何を言っても伝わらない。それこそ中途半端生きようとする人間に矛先を向けなければいけない。馬鹿は何をやっても馬鹿な結果した生み出さないので馬鹿には無過信でいい。怒りを向けるのは中途半端な人間、凡人、天才だけで事足りる。後ろから付いてきている老婆は明らかに馬鹿なので無関心を貫いているのだった。そして明は隣で一緒に行動しているエレナに話しかけていた。ああいう人間にはなるなと。


「いいか。馬鹿を発症すれば一生治らないからな。これは本当だ。俺も組織を運営していたから分かるが、馬鹿な奴は一生馬鹿だ。大人になってしまえば一生治らない病気だと言ってもいいぐらいだ。お前にはそうなってほしくないから、常に最善の行動をするよう心掛けるんだ」


 明は口を酸っぱくして言い聞かせるのだった。馬鹿にはなるなと。



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