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ちいさな もり と ぼうけんしゃ ギルド


「最近ゴブリン達の動きが活発になっております」


ここはアンダーゲート冒険者ギルド

今は会議中である

会議はいつもと違い重苦しい雰囲気が場を支配している。


話題に上がるのはゴブリンの事。そして小さな森のこと

弱く、森からは出てこない。

新米冒険者達でも容易に倒せる。そんなレベルの魔物のはずだった。

ところがそのゴブリンが最近になって森から出てきてはキャラバンを襲い、警備している冒険者が応戦すると一目散に森に逃げ出す。

これを繰り返しているという報告が出始めた

そしてゴブリンを追いかけ森に入った冒険者は帰ってこないというのだ。

こんな事が数件続き、ようやく冒険者ギルドも本腰を入れて調査を始めた

すると森に入ると視線を感じる。

今まで聞いたことがない音のようなものを聞いた。

大きな魔物を見た。

等々の証言が冒険者達から次々とギルドに報告される

そしてゴブリンの襲撃が始まる少し前に3人の冒険者が森に入ったまま、未だに帰ってきていないことも分かった。


こんなことが続けば、当然噂も立つ


「ゴブリンの王が復活した。また国を作る気に違いない!」

「恐ろしい何がが生まれて、俺達を森に誘ってるんだ!」

「俺は見たんだ、どこかの魔王が戦争の準備を森の中でしてるところを!」


根の葉のない噂が至る所で噴出し始め、冒険者やアンダーゲートに住む人々はそれを受け入れる。

かくて『小さな森』はあっという間に『帰らずの森』に名を変える


そして今。この会議に繋がる


「調査依頼を出しましょう」


白いヒゲを蓄えた初老の男性が口を開く

重く沈んだ会議は沈黙を持ってその提案を受け入れた

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