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ちいさな もり と おおきな やぼう


そうして彼は生まれ変わった。


彼の二度目の生は現代ではなく異世界。

人族と魔物の領土の境界線上に位置する小さな森


彼の体はセミによく似ていて、セミより大きい。

なにより魔物の言葉や人語でも理解し、喋ることができた

彼の武器はほかの魔物よりちょびっと賢い頭と頑丈な体

それとセミだったころの名残か鳴くことが出来る。


魔物は生まれ持った種族や強さでランクが決まる。

人族の考えた区分けであるが、これがよく出来ている

このランクから大きく外れる魔物たちが魔王と呼ばれるようになり、人族から恐れられる存在になる。

と言っても彼のような新種には関係ないものだ

人族に発見されなければランクはつかないし、人を襲わなければ討伐されることもないだろう

つまり人族に見つからないようにひっそりと暮らしていけば彼は十分な安息を得られたはずだ。

美しい空の下で樹液を吸い、眠くなれば睡眠を取る。そんな快適な生活が出来た。

全力で鳴き続け、人の子供に捕まりそうになる

そんな危険な生活を送る必要はなくなった

だが、彼の想いは変わらない

半ば逆恨みに近いものだが人を恨み、神を呪った。

だから彼は誓う

この世界では、何よりも恐ろしい存在になろう。

誰からも脅かされず、何かを恐れる必要もない。そんな絶対的な存在になろうと。


まずはこの森

ここを手に入れよう

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