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もり に すまう もの と とうばつ いらい
噂は、加速する
今や恐ろしい魔物と化した彼に討伐依頼が出された。
依頼したのはリプトーレという、アンダーゲートを東に進んだところにある大きな街のボウケンシャギルド。
満足な調査が出来ない彼に業を煮やしたといったところか
これによって彼の目論見は少々外れることになった。
彼の当初の目標はランク:測定不能になること
測定不能であれば、人族からの干渉はほとんどなくなり、なおかつセミだった時のように人から逃げ回る事がないし、存在するだけで人族を震え上がらせるものになれるからだ
そこには彼の目指した絶対的な存在があった。
何者にも負けず、何者にも恐れない。
かつての自分から想像も出来ないような、そんな絶対的な存在。
そのために恐怖を利用した
ゴブリンたちの協力もあって上手くいった。
少なくともアンダーゲートでは恐ろしい魔物としての噂され、恐怖され、森には誰も入らないようになった。
だが、今度は大きな街が立ちはだかった。
人が、人族がまだ戦うというならば望むところだ
何度でも、何回でも、進入してきたボウケンシャを引き裂いてやる。
彼の大きな赤いヒトミに、大きな炎が宿った
彼自身の平穏のために
彼自身の野望のために
彼自身の願いのために
彼は戦い続けるだろう。
延長戦は始まったばかりなのだから。
もうちょっとだけ続くんじゃ




