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その瞳に宿すものは  作者: aoshishi
第Ⅰ章 誕生~幼少期
3/11

家族との対面

3話目。人物名って付けるのが大変だ。

2012.8.15

追加メモ

赤ん坊って生まれてからすぐは視力が安定せず、よく見えていないらい。ふと疑問に思い調べてみたら、そうでした。主人公もそのことを知らなかったとして、お読みください。では。


「…はよう、お…よう」

{う…ん?}

「おはよう、リム、朝ですよ。」

「…あう、だぁ。あうああぅ。」{…あう、ああ。おはようございます。}

「ふふ、今日はあなたをみんなに紹介しますね。あなたが生まれたのは真夜中だったから。みんな寝てしまっていたの。さ、朝ごはんを食べてご挨拶に行きましょう。」

{あ、そうか俺は死んで転生?したんだっけ。まあ、とりあえずは…}

俺はうまうまと、赤ん坊特有のお食事をしながら、どんな人たちが自分の家族なのかと思考していた。


{うん、てかあれ?目が開かないな。昨日は生まれたてで開かないだけだろうとかって思っていたけど…。}

母さんの腕に抱かれながら、移動中である。その間に母さんの顔と家の中を見たいと思ったが、目が開かないのだ。なんで?

「あらら、寝ちゃったのかしら?}」

「だうだう、あーう。」{いやいや、起きてます。}

「あら、まだ目が開かないの?どうしてかしら。」

そんなやり取りをしていると、

「奥様、おはようございます。皆様お揃いでお待ちになっておられますよ。」

昨日部屋の中にいたであろうお手伝いさんの声がする。

{あれ?見てないのに何で俺、声だけで人の判別ついてんだ?}

と考えていると、

「そうよね、みんな楽しみにいていたものね。さあ、リム。みんなのご対面よ。フィーネ、開けて頂戴。」

「はい、奥様。では。”フェアリーデ様、リムハイド様がお入りになります!”」

そう母さんがお手伝いさん(フィーネさんって言うのか)に声を掛け、正面で扉が開く音がした。

{てかあれ?なんか普通の家じゃなくて、貴族っぽくね?}

その考えは的中していた。


「おお、起きてきたか、フェアリーデ。おはよう。」

「はい、おはようございます。マグナス様。」

「おはよう、姉さん。ご苦労様。」

「ええ、ありがとう、フィーリス。」

「リーデ母上様、その子が私たちに新しい兄弟?」

「ええ、そうよ、リュリーナ。」

「ええ、是非。あ、本当に髪の毛が黒いのね。でも綺麗ですね。」

「ありがとう、リムも喜んでいるわ。あ、リムってのは…。」

「リムハイドの愛称で、リムでしょ?母様。わかりますよ。」

「あらそう?マグフォルト、夕べは学校の徹夜の訓練だったのでは?」

「ええそうですけど、終わり次第駆けつけました。弟の誕生を喜ばなくて、何が家族ですか。」

「そう、ありがとう。あ、こら。そんなにほっぺたを強く突いてはダメですよ。フォルナス君、フィグハルト君。」

「あ、ごめん、リーデ母上様、でもこいつ全然泣かないし。」

「そうそう、全然泣かないし。目も開いてないよ。どうして?」

「起きてはいるはずよ?泣かないのはこの状況にびっくりしたからじゃないかしら?」

そう俺は、

{おう、え何?家族ってどういう構成?てか母”様”?マジで貴族臭がする。}

現状把握がいっぱいいっぱいで、混乱していた。さらに。

{てか本当に目が開かないし。前世は足が不自由で、今世は目がとか?}

と、不安になっていたのだ。そんな家族の会話と落ち込む俺を横目に、

「ふむ、朝食が終わったら、瞳の確認をしなくてはな…、さてどうなるか。」

と父マグナスが、ぽつりとこぼしていた。


家族の構成を把握しておこう。

父がマグナス、そしてその妻が2人。姉妹で嫁入りしたらしい。姉のフェアリーデ、妹のフィーリス。

姉のフェアリーデの子供はマグフォルト兄さん。そしてその弟の俺。妹のフィーリスの子供がリュリーナ姉さんに双子の兄弟のフォルナス兄さん、フィグハルト兄さん。兄弟の年齢順はマグフォルト>リュリーナ>フォルナス=フィグハルト>俺。ふむ。てか奥さんが二人とか確実に日本じゃ考えられんし。貴族みたいじゃん。てかあれ?そういえば、みんなの会話とか日本語じゃないみたいな…。じゃなんで俺、言葉を理解できてるの?とかいろいろと思考を走らせていると、

「ん、んん。まあ、とりあえず朝食も済ませたし、リムハイドの顔もみんな見たことだし、良しとしよう。」

と、父さんが言う。

「昨日確認できなかったが、リムハイドの瞳の色を確認したいと思う。」

{瞳の色?何で?そういえば昨日も無理やり目をこじ開けようとしてたっけ?なんで?}

「そうね。”宝核の眼”を持っている私たちの子ですもの。きっと綺麗な赤をしていますわ。ね、リュリーナ?」

「そうね、姉さん。フレムハルトは四大貴族の一角であり、”火”を宿すもの。家族はみんな綺麗な赤の瞳を持って生まれてきているし。きっとリムも綺麗な赤の瞳を持っているわよ。」

{やっぱり貴族化よ!てか”火”?なんかファンタジー臭がする…。薄々感じていたけど、ここ日本、じゃなくて地球じゃなくね?}

「うむ、我々フレムハルトは王家を守護する四大貴族だ。この家に生まれたものはリュミナス王国の守護者として生きていくことになる。そのためにも髪の色、瞳の色はこの家に属するものの証として、魔力の強さの証として、炎のような赤々と輝く色を秘めていなくてはいけない。ここにいる皆は、その瞳に紛れもない赤を宿している。髪の色は兎も角として、きっとリムハイドも赤い瞳を持っているだろうさ。」

{魔力とか!あれ!?ほんとにファンタジーの世界に来ちゃったの?てかなんか変にプレッシャー…。そういえば、髪の毛は黒いんだっけ、前世の影響か?目、赤くなかったらどうしよう…。でも、その前に目が開かないんだけど…。}

そんなことを思っていると、、目蓋に圧力が来た。

「あう、ぎゃ…。あぎゃ、おぎゃ!」{て、痛てて…、待って、痛い!}

「あ、あなた!そんなに無理に開こうとしたらいけません!怪我をいてしまいます!」

「むう、開かない…。これ以上強くしたら、危ないな。しかしどうして開かない?」

「少しいい?確かめたいことがあるの。」

「フィーリス?ああ、構わないが。」

そういうと、今度は両目を覆うように掌が被さってきた。

「…これは…。」

「どうしたのだ?」

「どうしたの?」

「…?」

家族の全員がフィーリスの次の言葉を待った。

「この子の目は、何かの力によって閉ざされているわ…。私の回復の力も通じないみたい。怪我とか病気とかではないみたい。害はないようだけれども…。私の分野ではないかも知れないから断言はできないけれど、とにかくこの子は目を開くことができないみたいなの…。」

その言葉に皆は言葉を失った。

{マジかよ…。原因不明って…。このまま目が見えないままなのか…?}

俺はこの状況ではそんなことしか考えられなかったのだ。


早く展開していきたい。でもなかなか進めない。ジレンマですたい。

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