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中立者

作者: 鳥キントン
掲載日:2025/12/18

中立者



そこにいる者は誰にも肩を入れず常に場を冷静に見極める。ただそれだけの者だ。

誰かがからかうように声をかける。

だがその者は特に反応などせず、ふむ。と心の中で思うばかり


「何故人は争いを好むのでしょう」


ふと漏れた疑問。…いや、この者が幼い頃から抱きつつあった疑問だ

それ故に彼の者は状況を見守る中立者となった

何も彼は感情がない訳では無い。ただ、

_____冷静なだけなんだ。

とある人はあいつこそ八方美人だと言い表した

だがそうでは無い。その者は、ヒトは"間違い"にもなるし"正しい"にもなる______。

そう思っての回答だった。


「その時、間違う者を永遠と庇うことはできない」

「そして、時に正しく在れる者を陥れることは出来ない」


それ故に中立者となり、傍観していた。

余計な口出しも肩入れもせず、静かにその時に応じて答えを教えるのみにしていた

だからこそ彼の者を知るものはよく分からないと言う

特定の誰かを庇わず我が道を進むと思ったら、時折アドバイスをし、時折助けていた。

味方とされるものも敵とされるものも。

現代においてそういった存在は厄介だと、罵られ扱われる

そんな中でも彼の者は。自分の信ずる道を踏み外す事なく歩いていった


…そうしている内に彼の者を理解するものが現れ___、これまたその者を傍観する者が現れた。

現世における人生の先輩とも言われる、年配の者やそこよりは若いが中年ぐらいの一部の者達だ

『若い頃はわしらも何が違って何が正しいのか分からなかったものだ。』

と、思い出を語ろうように懐かしんで話す声

"『だって、明らかな正しいが無いものは……他の誰かにとっては間違いだから。』"

その者らはいう。あの時はよく喧嘩したものだ、___と。


今日も中立に立つ者として、喧騒とした"コエ"を静かに聴いて静かに流す

全てを解決するなどできないのだから____。

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