魔王討伐編 第五話 勇者パーティー
「なんで蒼華がここに?」
「それはこっちのセリフです!それより!ゆずきさん!あの時は本当にありがとう御座いました!」
「えっと…あの剣のことだよね?それがどうなったの?」
「その後私冒険者になりまして〜!強いパーティーを作って〜!勇者になりました!」
「そうなんだ~!」
は?いやいやちょっと待って!?
あの剣マジで勇者になれる剣だったの!?
僕がもらっとけば良かったな…
「ゆずきさん!ありがとうございます!」
でも…この笑顔を見れたならいいか…
「えっと…蒼華とゆずき君はお知り合いなの?」
リヨンが聞いてきた
「うん!ゆずきさんは私の恩人だよ!」
そこにロットとシンが来た
「ドラゴンの首…獲ってきたぜ!」
「シンが居なかったら私やられてたかも…」
シンがドラゴンの首を担いでいる
グロいな…
「じゃあ!帰りましょう!」
皆蒼華についていく
「ねぇ蒼華…この人達は蒼華のパーティーメンバー?」
「そう!私のパーティーメンバー!単純な肉弾戦なら私のパーティーで一番強いシン…魔力量なら私のパーティーで一番多いロット…回復魔法や指揮能力が高いリヨン…皆のおかげで私は勇者になれたの!」
「そっか」
5人はギルドに戻ると沢山祝われた
ゆずきは何かに気づく…何か忘れていると
ゆずきが背後を向く
そこには無表情のまま覇気だけ放つアルカ
狐のお面の下から
殺気ダダ漏れのベルが立っていた
そしてゆずきはとことんアルカとベルに怒られるのであった




