王都混乱編 第十八話 スキル
プロローグと魔王討伐編に続き
王都混乱編も少しだけ書き直して
少し変わった所があります
お時間がある方は是非見てください
「グロース・ランナウェイ?」
「そう…私のスキルは触れた相手の成長を早めるの…」
「早めて何になるの?」
「それはね…」
気づくと扇姫がゆずきの背後に立っていた
速…
「こうやるの…♡」
ゆずきが扇姫に触れられると、ゆずきの髪の毛がどんどん伸びる
「あら!可愛い♡」
「うわっ!………って髪伸びるだけ?」
「そんな訳無いでしょ…今のはほんのお遊び♡…今は髪の毛触ったけど…体を触れば坊やはおじいちゃんになっちゃうどころか…寿命になって死ぬわ♡」
「スキルって持ってるのレアなのかな…」
「そんな事ないわ…結構持ってる人は居るわよ」
実際、ベルは自分の空間に相手を呼び出して、周りからの干渉から防いだり、逆に外に影響を出させなかったりするスキルがある。しかしそれはベルが神だから可能。だが他にも身近に居るスキルを使える者で言えば、モスの召喚術はスキルだ。ちなみにゆずきもスキルを持っており、倒した相手の魔法や剣術を奪ったり、目に魔法陣を展開し、展開時に受けた技や見た技を使用できるようになるなどの事は、全てゆずきが自覚していないだけで、スキルを使用している
「じゃ…本気で行くわよ」
どうする…どうする…さっきから扇姫の身体能力に対して僕は能力を使ってる…多分それが僕能力スキルなんだろうけど…僕が身体能力を上げても扇姫は直ぐに対応してくる。更にこの激戦の中だと集中してスキルを使えない…考えろ………はっ…待てよ…僕は暁毘を倒した時にスキルも得られた…そうやって能力を奪うのを、仮に吸収スキルと呼ぶとして…吸収スキルを応用して出来たのが瞳の中の魔法陣だ…だからもしかして…
瞳の魔法陣 展開
ん?坊やは何をしているの?あの目…魔法陣?
扇姫は気にせず、すごいスピードで距離を詰める
「楽しかったわよ…坊や…」
「こっちのセリフだよ」
ゆずきが扇姫の顔にビンタをする。流石に予想して無かった顔への攻撃は防げなかった
「痛ぁい!坊や!女性の顔は殴ったら…」
何かに気づいた扇姫が自らの顔を触る
「え…嘘…そんな…まさか!」
扇姫が駆け出し、瓦礫の中の鏡を見る。老いている。綺麗な顔立ちの扇姫の顔は、年老いた顔になってしまった
「嘘…坊や!お願い!これ治して!」
扇姫がゆずきに泣き付く
「どうしよっかな〜」
「本当になんでもするから〜!」
「じゃあこの勝負僕の勝ちってことでいい?」
扇姫は今、勝ち負けなんてどうでもいい
「そんなのどうでもいいから治してよぉ〜!」
扇姫が泣き叫ぶので流石に治してあげた
「ありがとぉ〜!」
涙と鼻水だらけの顔で抱き着こうとするので、ゆずきがひらりと躱した




