王都混乱編 第十一話 集う
悪魔の間
マモンが流してる映像を見たアルカが呟く
「あの…ドーシーちゃんと同様に蒼華さん達も生き返らせるんですよね?」
アルカの質問にアスモデウスが答える
「えぇ…そうよ」
そしてゆずき達は王都の街に着いた
街は血まみれの地獄絵図
そして歩いていると蒼華達を見つけた
左腕を無くした事による出血死をした蒼華…
胴体が消し飛ばされ
頭と手足だけ残っているリヨン…
頭と胴体が離れ離れになったロット…
そして定かでは無いが…
近くに溜まっている灰のようなものは
恐らくシンだったもの…
「嘘だろ…ひでぇ…」
大和の顔が怒りで満ちている
するとゆずきが何かに気づく
「待てよ…モスはどこだ?」
その頃モスは極猫を追って
少し離れた所にいた
「や…やめろ…」
「今更命を惜しもうとは…愚かじゃのぉ…」
モスが魔法陣を出す
「召喚…かぐや姫」
「え…一度に2キャラは出せないんじゃ…」
「ワッチは…そなたへの怒りで進化したのじゃ…魔力の効率が上がったことにより一度に複数のキャラを出せるしのぉ…それだけではないぞ…1日にそれをいくらでもやってもよくなったのじゃ…」
「ばけも…」
言い終わる前に桃太郎に斬り刻まれ絶命
そこに走ってきたゆずき達
「そなたら…すまん…ワッチが不甲斐ないばかりに…蒼華達が…申し訳ないのぉ…」
「口調が花魁みたいだな…」
「そんな事言ってる場合じゃない!他にも四天王は2人いるはずだ!」
大和の声にゆずきが答える
「そうとも限らないでしょ…だって極罪凶悪魔の人達だって七人居るって伝説があったのに5人しか居ないじゃん…」
「た…確かに…」
「残念ハズレ♪」
声のした方を振り返ると
チャイナ服を着た赤髪の女性がいた
「え…お姉さん誰?」
「私は四天王の一人…扇姫…まずは…」
次の瞬間
扇姫がモスの後ろに立っていた
「極猫を倒した貴女から…」
シャキン!
桃太郎の刀が扇姫の一撃を受け止める
扇姫の使う武器は扇子だ
「ふふ…この扇子…凄い威力なのよ…ほら…」
扇姫がもう一振りすると桃太郎が消滅
すかさず
かぐや姫が光のエネルギー弾を作り出す
しかし作り終わる前に
距離を詰めた扇姫に破壊され消滅
「ふふ…」
モスが膝から崩れ落ちる
「嘘であろう…ワッチの攻撃が…」
「あ~あ…こんなんじゃ私だけで十分みたいね…」
「え…てことはまだ仲間がいるってこと?その仲間は扇姫より強いのかな?戦いたいな…」
扇姫が目を見開く
「あら…可愛い坊やね…お名前なんて言うの?」
扇姫が少しかがんでゆずきと目線を合わせる
「僕は安藤ゆずき…思春期真っ只中の中学生さ…」
扇姫が首をかしげる
「チュウガクセイ?」
あ…こっちの世界だと中学生とか
そういう言葉無いのか…
「まぁいいわ…貴方は最後に殺すわ…」
扇姫がモスと大和を攻撃しようとする
「あ…ちょっと待って…モスと大和じゃなくて僕と戦おうよ!モスと大和は邪魔しないで!」
「ワッチらの助けがあっても勝てるか分からぬ相手なのに…一人で戦うとは…なんて愚かな…」
焦るモスと違い大和が冷静だ
「落ち着けモス…お前はそんなじゃなくてもっとボーッとしてたはずだ」
モスが自分の頬を思いっきり叩くと
目に光が戻り
元のモスになった
「じゃあ…ワッチと大和は逃げるよぉ〜!」
モスと大和は避難した
「じゃあ…始めようか」
「ふふ…楽しみね♡」




